立春の朝は事の他寒く感じる。
外はうっすら雪化粧、粉雪と言うか、はい雪と言うか、細かい結晶が空中を彷徨う。
そんな中、好奇心をそそられるのが足跡・・・。
新聞配達の人の足跡、猫の足跡、小鳥の足跡が白いキャンバス一面に描かれている。
そこで、迷探偵のおじさんは寒い中で推理を開始するのでありました。
いつもならそんな余裕が無い朝のひと時、休みの朝ぐらい気の向くままに探索を続ける。
今更ダウンを着てこなかった事を悔やんでも遅い。
家に戻り、再び出てくる確立は限りなくゼロに近い・・・。
腕を組み身をちじませながら足跡を見つめる。
こんなに寒いと頭の回転もいまいちで「こっちから来て戻って行ったのは、猫に間違いが無いが、誰の家の猫だろう・・・」ぐらいしか思いつかない。次は庭先の餌場の小鳥の足跡だ。電線に止まっているスズメに違いない。餌は無いかと偵察に来たのだろう・・・。残念だ。昨夜、玄関先に撒いたピーナッツが雪に隠れている。せっかく食べやすいように足で踏みつけて潰したのに、これも自然の厳しさか・・・。太陽が昇り、雪が解けてからのお楽しみと言うことか・・・。道路にもタイヤの跡がくっきりと残る。
私の数字の呪縛も解けてくれると良いのにな~と天を仰ぐ。
もう限界だ。
両手に息を吹きかけながら家の中へ。
確か「トラッキング」なんて言うんだっけ、と記憶を辿る朝の一コマでした。
朝食後、昨夜の残りの落花生をコーヒーのお供にする。
殻を剥くのが面倒だが、食べ始めると止まらない・・・・。
多少の掃除が必要だが、これもご愛嬌のひとつなのだ。
「殻を割って数字が出てくると良いんだけれど・・・」と愚痴がこぼれる。
「おみくじクッキーじゃあるまいし」と誰に語りかける訳ではないけれど・・・。
ロト6の予想はピーナッツを食べ終わってからにしよう。
今朝も6時30分起床、いまだに太陽は雲に隠れている・・・・。