最近の家は庭がないうちが多い。
門すらない。
通りから、玄関まで、いきなりコンクリートがうってある。
当然、植木はまったくない。
一鉢の花も…と思うけれど、見事にない家が多い。
我が家の前の通りには、古くからの家もあるから、そういう家だけ、花々を楽しむ。
今の季節はアジサイだ。
色とりどり、種類も豊富で、目を楽しませてくれる。
が、お若い人の家には、植木がないから、子供たちは雑草も見たことがないらしい。
ガレージで、雑草を抜いている主人の元に、近所の子供が寄ってきた。
その坊やは、お母さんのおなかの中にいるときに、越してきたから、なんか、愛着がある子だ。
子供の成長は早い。
生まれたと思ったら、あっという間に幼稚園児。
いろいろ、興味津々とばかり、おちゃめなしぐさを見せてくれる。
先日も、主人が雑草抜きを手伝わせた。
僕にとっては、草に触ることも生まれて初めてのことなのだろう。
面白そうに、抜き取る。
そのうち、お兄ちゃんが寄ってきた。
僕は得意そうに、
「お兄ちゃんも抜いてみる? 抜かせてあげるよ!」
と叫んだ。
小学生の兄貴は、さも、汚いものを見るように、雑草に触ることなく、立ち去って行った。
僕の家のガレージは広いのだから、隅っこに、ちょっと、花でも植えればいいのに…。
無機質な家を見て、そう思った。
でも、今の家は実に快適そうなつくりだ。 (⌒▽⌒)アハハ!🌞