時間的にもう一ケ所くらいよれそうだなと選んだが、野村胡堂・あらえびす記念館。
野村胡堂さんは、銭形平次捕物帳の原作者。音楽評論家として、「あらえびす」のペンネームをつかっていらしゃいました。
銭形平次は、テレビではそんなに見ていなかったのですが、青空文庫で読ませていただきました。
捕物帳は、人情劇、推理小説的な謎解き、活劇の要素も含んだ魅力がありますよね。また、江戸時代の風俗などの描写もあるところも魅力です。
青空文庫では、岡本綺堂さんの半七捕物帳に続いて、読ませていただきました。
岡本綺堂さんのお墓は、青山にあり、以前、お参りさせていただきました。
野村胡堂さんは、故郷に出来た記念館を訪れることができました。
野村胡堂さんは、明治15年(キリスト暦1882紀元2542)生まれ。盛岡中学校(のちの盛岡第一高等学校)では、金田一京介さんと同窓となったそうです。
また、下級生には石川啄木がいたそうです。
その後、東京帝国大学に入学するも父親の死亡により、退学。報知新聞を発行する報知社に入社。キャリアを重ねます。
デビュー間もない江戸川乱歩に多数の短編を執筆させるなどしたとのこと。
あわせて、自らも文芸春秋に銭形平次を執筆。昭和24年(キリスト暦1949紀元2609)に捕物作家クラブを結成、会長に就任。後に「日本作家クラブ」となります。
また、レコード収集家としても著名であり、あらえびすの名で、音楽評論等を書いていたとのこと。
記念館では、様々な書簡、原稿、レコードや愛用されていたオーディオなどが展示されており、故人の生涯とその時代の空気感を偲ばせるものとなっていました。
昭和感を満喫したあと、この日の宿泊は「日本一深い天然自噴岩風呂を有す秘湯宿 藤三旅館」です。
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