名脇役といえば、ゲームの中では、ワッカとルールー。ワッカは、面倒見のいいお兄さんタイプ。ルールーは大人の女性というイメージでしょうか。実は設定年齢はすごく若いのですけど。
RPGは、会話等によって色々なエピソードを見ていくという手法を取ることから、群像劇的な魅力を備えます。逆にいうと、そういう作り込まれた世界観を持つストーリーこそ魅力ということになるのですが。
歌舞伎で、ちょっと気になっていたのが、ワッカ(中村橋之助さん)の戦闘シーン。ワッカはブリッツボールという水球のような競技のボールを武器にしています。ゲームの場合、投げると自動的に戻るのですが、歌舞伎の場面で、どう描くのか。今回は、長刀のように、長い柄の先にボールをつけた獲物を使っていました。
立ち回りを象徴的に表すのであれば、それもありなんでしょう。先日、テレビで、「女殺油地獄」を拝見しました。立ち回りというわけではないのですが、結構、襲い掛かるところの場面が長いんですよね。それはそれで意味があるのでしょうけれども。
劇中でも少し触れていましたが、ルールー(中村梅枝さん)はこれまで2回召喚士と旅をし失敗しています。2回目の失敗にかかる場面は歌舞伎では描かれませんが、そこからくる影のような雰囲気はうまく演じられていたような気がしました。
ワッカ(中村橋之助さん)は、弟チャップの死が彼に大きな傷を残しています。弟チャップの婚約者だったルールー(中村梅枝さん)との関係も見どころでしょうか。リュック(上村吉太郎さん)がパーティーに加入する際、アルベド族ぎらいのワッカ(中村橋之助さん)が反対するシーンがあります。チャップはアルベド族の武器を使いシンに挑み死んでいること、エボンの教え(この世界での宗教)では機械を禁じているのにアルベド族は従わないことなどから、アルベド族は差別されているのです。
そのくせワッカ(中村橋之助さん)はアルベド族のことを詳しくは知らず、劇が進むにつれそのことを痛感し反省します。
ゲームでは、リュックのパーティ加入シーンでは、ティーダが世話になったと紹介されます。(今回、歌舞伎で端折られた海の遺跡シーンですね。)気のいいワッカは、リュックとも仲良くなる様も描かれます。そのあたりのエピソートは、ゲームに比べると少なかったのですが、逆にこの話は、無知・偏見と差別のことを描いているんだと印象に残った場面でした。
プログラムで、中村橋之助さんは、ワッカを評し、「自分の大切にしていることに対して、まっすぐな愛を持っている。ストレートで熱苦しくなるけど、可愛さもある。」としています。
その「愛」を周囲にもあますことなく提供する魅力的なキャラクターを表現されていたと思います。
ステージアラウンド東京の周囲には、いくつかの施設があります。
最初の写真は、新豊洲Brilliaランニングスタジアム。全天候型のランニング施設とのことで、東京建物が創業120年記念事業として参画し、ネーミングライツを取得。同社のマンションのブランド名を冠したとのこと。
2017年にgoodデザイン賞、日本構造デザイン賞、2018年に日本建設業連合会のBCS賞、2019年に日本建築学会賞を受賞したそうです。
2枚目の写真は、ステージアラウンド東京のすぐ裏、森を育てているとのことですけど、今後、この辺りはどうなるのでしょう。
3枚目の写真は、ラビスタ東京ベイ。ホテルですね。ここの宿泊などに絡めたプランなどもあるようです。
地方からくる方には、良いかもしれません。この中にコンビニがあり、飲み物などを購入しました。
4枚目の写真は豊洲大橋。築地市場移転で竣工が遅れましたがコロナでそれもふっ飛んだ感じですね。
その次の写真は豊洲市場の千客万来施設ですね。始めここで食事をしようと思っていたのですが、祝日で休みでした。そこでステージアラウンド東京のすぐ裏のところでピザ等を食べました。
豊洲市場のこの様子では集客力は疑問符つき?ステージアラウンド東京の集客力は周辺にとって貴重なような気がしますが、今後はどうなりますか?
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