(写真)北キム・ジョンウンは、北朝鮮は「我が闘争」から学ぶべきと考えていると報じられました
北朝鮮は、キム・ジョンウンがアドルフ・ヒトラーの「我が闘争」のコピーを誕生日に役人に贈ったとする報道を非難しました。
北朝鮮の脱北者が運営するニュース・ウエブサイトは、1月に高級官僚にその本がプレゼントとして与えられたと伝えました。
北朝鮮は、脱北者を人間の屑と非難して殺すと脅しました。
ナチスの指導者アドルフ・ヒトラーは、投獄中の1924年に「我が闘争」を書きました。
英語で翻訳されているその本は、彼の初期の人生と人種的見方を描いています。
ニュース・ポータルのニュー・フォーカス・インターナショナルが最初に報道し、中国にいる名前を伏せた北朝鮮の役人の言葉を引用しました。
「キム・ジョンウンは、ヒトラーが第一次世界大戦の敗北後、短期間でドイツを再建したことに触れて、我が闘争を真剣に学ぶことを命じ、それを実践するよう求めた。」
政治の責任者である北朝鮮の国民会議の代表幹部は、国営ニュース局KCNAがそれを報じたことに強く反論しました。
「当局は、北朝鮮の発展を極度に遅らせようとする一握りの人間の屑による中傷キャンペーンとして報道を非難する。脱北者は韓国や米国に利用されている。」
彼は、反逆行為をしている卑劣な人間の屑を排除することを決めたと言いました。
韓国と北朝鮮は、1950年から53年の朝鮮戦争の平和条約が締結されていないので交戦中のままです。
両国は、北朝鮮の12月の核実験後、極度の緊張関係にあります。
1950年代以来、20,000人以上の北朝鮮人が脱北したと見積もられています。
しかし、脱北は危険で、北朝鮮に送還された脱北者は強制労働や処刑を含む極刑に直面していると人権活動家は言います。
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北の当局は否定していますが、キム・ジョンウンがヒトラーの「我が闘争」を側近に読ませたいのは本心でしょう。立場の弱い指導者の狼狽ぶりが目に浮かぶようです。
なお、何とかして北の非合法的な立場を暴きたい脱北者や人権活動家の苛立ちも分りますね。