(写真左)ケビン・ラッド氏 (写真右)ギラード氏
ラッド氏がギラード首相に代わってオーストラリアの労働党党首になりました。
ギラード首相が召集した労働党の上・下院議員の党首選で、彼は57票を得て45票の首相に勝利しました。
党首交代は、労働党の敗北が予想される9月実施予定の総選挙に先駆けて行われます。
投票後、ギラード首相は党首選の敗北を受けて政界の引退を確約しました。
「次の連邦選挙には立候補しない。」と彼女は言いました。
ギラード首相は、「私は、次の女性もその次の女性もその次の女性も選挙に勝利しやすくなることに絶対の自信をもっているし誇りに思っている。」と付け加えました。
ラッド氏は、ギラード首相より人気があるので、多くが彼の下での選挙を望んでいます。
水曜日の党首選は、ギラード首相が2010年に就任して以来直面した3度目の選挙でした。 彼女は、2010年にラッド氏に代わって首相になりました。
ラッド氏は、3年間彼の支持者と共に彼女を標的にした選挙運動をした結果、雪辱を果たしたと記者が伝えています。
党の指導力が数か月吟味され、ラッド氏の支持者が彼を勝利に導いた劇的な日となりました。
選挙直前に、党の立役者のビル・ショートン氏が、彼を支持することで労働党が有利になるとしてラッド氏の支持に回りました。
多くの国民は、ラッド氏が選挙に勝利するとは思っていないが、例え労働党が敗北しても損失は小さく、野党の期間は短いだろうと記者は伝えます。
今月初めの選挙の結果、ギラード首相の下では3人の閣僚が議席を失うでしょうが、ラッド氏の下でなら議席は維持されると考えられています。
投票の結果、ラッド氏は党首になりますが、首相ではありません。
ギラード首相は、総督にラッド氏が勝利する前に首相を辞める予定であることを文書で伝えなければなりません。
指導者が交代したら内閣の刷新が期待されます。
スワン財務相を含む数人の主要閣僚は、ラッド氏には仕えないと言っています。
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オーストラリア初の女性首相のギラードさんが降板するようです。最初は人気があったギラードさんですが、選挙前に「敗者は政界から去るべき」と述べていたので、もう彼女の顔を見ることはなくなるかもしれません。でも、弁護士であり活動家なのでどこかでお目にかかるかもしれないですね。ラッド氏も、保守連合が強いので、すぐには再登板とはならないようです。
それにしても、日本に女性首相はまだなのかな~!?