(写真)土曜日にアムステルダムのスキポール空港で治安体制を整えるオランダの軍警察
(写真)金曜日にオバマ夫人と2人の娘さんを北京で歓迎した習近平主席
習近平氏が、中国の国家主席としての初のヨーロッパの旅で、オランダに到着しました。
彼と妻のPeng Liyuanさんは、アムステルダムのスキポール空港でウイレム‐アレキサンダー国王の出迎えを受けました。
彼は、フランス・ドイツ・ベルギーとブルッセルのEU本部を訪問します。
貿易を主とするとされる200人強のビジネス集団が彼に随行しています。
150機のエアバス・ジェット機の注文が議題になるものと思われます。
習氏は、西側諸国からウクライナでのロシアの行為に関して強気に出るように圧力がかけられる可能性もあります。
中国は、通常、外交問題ではロシアを支持していますが、先週のウクライナ事変では完全な支持は避けました。
中国は、ウクライナのクリミア地方の併合を非難する国連での決議を棄権しました。
上海にいる記者は、ヨーロッパと中国の関係はしばしば損なわれることがあったと伝えています。
売り言葉に買い言葉の議論で、EUが中国製のソーラーパネルに関税を賭けたことを受けてフランスのワインを標的にしていた問題が金曜日に解決しました。
彼は、来週、ヘーグで行われる核セキュリティ会議(NSS)に合わせて行われるG7会合の前に到着しました。
習氏は、サミット会合の際にウクライナの状況についてオバマ大統領と議論する予定です。
習氏は、「危機に於いては平静と抑制を」としている中国の主張をくり返すようだと記者が伝えています。
習近平氏は、フランスのオランド大統領やドイツのメルケル首相と会い、最後は4月1日のベルギーの予定です。
注目点は、中国の代表団がメルケル首相の案内によるホロコースト記念館の公式訪問をも求めているとドイツ紙が伝えたことです。
ドイツ政府は、中国がそれを日本が過去の軍国主義に対する償いを十分に行っていない不満を強調するためのプロパガンダに利用するのではないかと不安視して断りました。
習近平主席が時間のある時に自由に記念館を訪問すると中国代表団に伝えているとデア・シュピーゲル紙が報じています。
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習近平主席が再び外国訪問を始めたようです。今や、経済的にも軍事的にも大国になりつつある中国は、世界のどの国からも期待されているという自負があるのかもしれません。
この際にも日本の右傾化や軍国主義時代の実態を欧州諸国に訴えるのかもしれません。これ以上の危機を避ける努力もしてほしいものですね。