
(写真)5日間の英国訪問のために水曜日に日本を出発した明仁天皇と美智子皇后
スペインのソフィア女王は、ジブラルタル問題を理由にエリザベス女王の即位60周年式典参加を中止しました。
スペイン政府は、73歳のソフィア女王が金曜日の昼食会に参加することはほぼ困難だとする声明を出しました。
英国とスペインはジブラルタル沖の漁業権に関して対立しています。ジブラルタルは英国の領土ですがスペインも領土権を主張しています。
スペインは、エリザベス女王の息子エドワード王子と妻のソフィーのジブラルタル訪問にも反対しています。
王子とウィセックス伯爵夫人は、即位60周年記念に当たり女王の統治を祝うために6月11日から13日までジブラルタルを訪問する予定です。
スペインは、ユトレヒト条約に基づき1713年以来英国が支配しているジブラルタルの統治権を主張し続けています。
ソフィア女王の夫ジュアン・カルロス王は、金曜日のウインザー城での昼食会への参加をすでに断っています。
彼は、ボツワナで象狩りをしている時に転げ落ちて臀部を打ちました。先月手術をして回復の途上です。
1981年に、スペイン王家の夫妻は、チャールズ皇太子とダイアナさんの結婚式の招待を断りました。二人のハネムーンの行程の中にジブラルタルが入っていたからです。
また、スペイン政府は、アン王女の2009年のジブラルタル訪問に対して公式的な非難メッセージを出しました。
スペインの王家にとって更なる不快の種は、ジブラルタルとの英国政府の関係が50周年記念で祝われることだとスペインのEfe紙が報じています。
英国外務事務所の報道官は、「訪問は個人的な問題なので個人的な訪問に関してはコメントしません」とAFP通信に語りました。
バッキンガム宮殿事務所は、君主が金曜日の昼食会に参加する予定であるとは明言していませんが、BBCの王室記者は、モナコのアルバート皇太子と日本の天皇はウインザー城の朝食会に参加するだろうと伝えました。
78歳の明仁天皇は、2月に心臓の手術を受けて4月に公務に復帰したばかりです。
参加者の中にはスワジランドのムスワチ王がいますが、国民が飢えているのに贅沢な生活をしていると批判されています。
水曜日にロンドンのサヴォイホテルの外では英国在住のスワジ人がデモをしました。彼らはスワジランド国民の3分の2は極貧生活をしていると主張しています。
バーレイン国王も、国内は不穏な状態にあり人権乱用で非難されているにも関わらず参加するだろうと記者は伝えます。
昼食会は、バッキンガム宮殿で祝宴の後に行われる予定です。
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英国はスペインとの間にもジブラルタルの問題があるのですね。アルゼンチンともフォークランド問題があります。共に領土権を主張していますが、まるで数世紀前に戻ったような話ですね。それにしても日本の天皇夫婦は好意的に受け止められているようですが、英国との間に領土問題がないからでしょうか。
↓ジブラルタルについて
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%AB