擬似恋

人とのかかわりが極端に少ない私は

労働先の彼を利用して

少しやせたいと思っている。

笑ってしまうくらいに、ありえないから、恋とか。


ただ、若くて、唇が少しとがったような甘えた感じで

不器用そうな性格に、器用な仕事。


よし、擬似恋の対象にさせてもらおう。


もちろん、前は、メガネの彼、昔の彼に似ていていいなと思ったら、

手のひら返したように冷たくなった。使えないおばちゃんに。


当然、恋はありえない。

気持ち悪すぎる。


でも、痩せたいなと思って、こんな空っぽな生活のなかで

よし、リアルで会う、彼を利用しよう。と思った。


もちろん、彼は私を見てもいない。

可愛い、若い子をちらりちらりと見ている視線を楽しんでいる私だ。


でも、我慢できない飲酒。これを書きながらも。


どうにかならないかと、妙案。