去年、あの人との飲み会があったら着ていこうと
やましい気持ちで、買った服。
自分を可愛く見せたかった。だから
似合ってると思う。
グリーンのプリーツスカートと合わせるつもりだった。
けど、着る機会は訪れなくって
事件が起きて、あの人とはお別れになった。
きょう、寒くって、引っ張り出して着た。
こんなどうでもいい日に着ることになったことに
はたと、気づいて、また泣いてしまいそうだった。
本気で好きだったなんてことはない。
けど、憧れて信じて、尊敬した人。
どうしているのかな。
私はただただ、どんな軽蔑も侮蔑も覚悟して
生きると決めたあの時から、ただの一歩も変わることは
できないんだ。
むしろ、そう固く心に決めたあの頃のほうが
立派で、やましい気持ちに、恋心に逃げてる私は
最低。
私は生きるために、強く鋼の心で進む。
泣きながら。負けない。