「光る君へ」第5話まで拝見して。
よくぞ、強力な楔(くさび)をまひろと道長に打ち込まれたものだものだと、
大石静先生の脚本に感銘を受けております。
楔(くさび)とはひとつのものを割くためにも使われますが、ふたつの結びつきを
より強固なものにするという正反対の意味があるそうです。
道兼のまひろの母親殺害は、道長とまひろを仇の立場にし、同時に心ならずも、
まひろの母親の殺害同伴者(?)としての絆を強固に結んでしまったのですね!
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元々、藤原道長と紫式部が男女の仲であったかどうか、誰もが興味深いところ。
それを容易く実現してしまっては物語として面白くない。
そこで、容易くなれない障害をお創りになったのでは?と察します。
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いずれはまひろが苦境に立たされ、道長の懐に飛び込むようなことも
あるかもしれませんが、序盤からそうしては、まひろの気高い精神が生かされない。
泥を被れば被るほど、貴きふたつの魂は輝くのではないでしょうか?
今後に期待したいと思います。