ドラマー涼の激辛ブログ『Eat with fire!』

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聞くより叩け! アサプラのドラムヘッド!

2013年11月30日 | ドラムや楽器の話題
先日、栃木県にあるドラムヘッドメーカー『アサプラ』の工場まで行ってきました。

アサプラ(ASPR)は、国内唯一のドラムヘッドメーカーなんですが、ティンパニヘッドや、コンサートバスドラム、マーチングドラムのヘッド等も製造しています。(その他、三味線の皮、拡声装置の振動板なども!)
そんなドラムヘッドメーカーなんて聞いた事ないと思う人は多いかもしれませんが、実はすでに50年の歴史を誇るドラムヘッドメーカーなんです。
色々なドラムメーカーのヘッドをOEM生産していたので、実は知らず知らずのうちにアサプラ社のドラムヘッドを使っていた、なんて事もあるかもしれませんよ。
そしてアサプラ社は、その永年のヘッド作りの技術とノウハウを集結させ、独自ブランドのドラムヘッドの生産を開始したわけなんですが、
「従来のドラムヘッドや他のドラムヘッドメーカーと同じものをではつまらない」ということで、独自の技術と素材を生かした、新しいドラムヘッドを開発したのです。
詳細はこちらの記事を...

代表的なヘッドは2種類。
LCヘッドプラスチックヘッドの明るさ、本皮ヘッドの落ち着いた両者のサウンド特徴を生かした新しいタイプのドラムヘッド。均一に伸びる性質をもっているのでチューニングがしやすい!

SLヘッド高張力繊維「テクノーラ」を使用、合成皮革ながらも本皮により近い製品で、均一な音色と伸びのある響きを得られる。耐久性も抜群。

それに加えて、従来のドラムヘッドと同じ、スタンダードな"ST"シリーズのヘッド(プラスティックヘッド)も発売されていますが、それも普通のヘッドとはひと味違うんですよね。製法なども影響するんだと思います。おもしろいです。

僕は去年からアサプラドラムヘッドのモニターをさせていただいており、色々なヘッドをテストしていますが、スネアドラムにはSLヘッド、タム類はLCヘッドを使うのが定番になっています。
ヘッドの厚さも色々ありますが、僕の場合はSLシリーズならTE-02C、LCシリーズならPE-250Cが好みです。
最近は厚めのヘッド(厚さ0.3mm)も発売されていて、ロックドラマーやジャズドラマー問わずに人気みたいです。



アサプラのヘッドはチューニングがラクなんです。 てきとーに張っただけでもいい音がします。
チューニングレンジも広いのが特徴です。(僕はローピッチ気味にするのが好きです。)
プロドラマーの間でも、アサプラのヘッドのファンになる人が続出しています。
普段愛用しているスネアドラムにアサプラヘッドを張って、叩いた瞬間「なんじゃこりゃぁぁぁ!」となるようです(笑) 僕も最初はそうでしたから。
楽器は、実際に使ってみないとわかりませんからね。見た目で音はわからないんです(当たり前ですが)
もちろん、音の好みは人それぞれですから、アサプラのサウンドがあまり好きではないと思う人もいるかもしれません。
youtubeなどでも、アサプラのヘッドを使った試奏動画も数多く上がっています。(僕も上げてますがw)
でも、まずは『聞くより叩け』です。
人が叩いた音や録音された音ではなく、まず自分で叩いた音を自分の耳で確認する事が重要だと思います。全然違いますからね。

ぶっちゃけてしまえば、ドラムのチューニングなんて自己満足的要素も強かったりします。
安いドラムセットに伸びきってしまったようなヘッドを張っても、叩き手やチューニング次第では『いい音』になったりします。
でも、その『いい音』の基準や好みも人それぞれです。
大切なのは、まずは自分が演奏してて気持ちいいと思える事だと思うんです。
自分で演奏していて気持ちよければ、その気持ち良さが演奏に表れ、人に伝える事もできると思うんです。


アサプラのドラムヘッド。
未体験の方は、ぜひスネアドラムヘッドから試していただきたいです。
僕個人的にはSLシリーズとLCシリーズがお薦めです。
この2つが、アサプラのスタンダードです。
スタンダードなドラムヘッドと比べて、値段が少し高めなのが難点ですが、それだけの価値はあると思います。
まずは試してみて下さい!
叩けばわかる! 問答無用!です。

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SLヘッドとLCヘッドは、すでに完成されたドラムヘッドだと僕は思っています。
「これぞアサプラ」という音がします。 
しかし、アサプラ社はそれに満足する事なく、新しい可能性や新しいヘッドの開発に余念がありません。
僕も微力ながらもそれに協力できる事を嬉しく思っています。



アサプラ社の試奏室。

ティンパニの向こうにあるのは、僕のドラム"YAMAHA PHX"です。今回も試奏の為に持ち込みました。


僕は、ティンパニに関しては素人なんですが、試奏してみたりしました。
ティンパニヘッドは2種類出ています。
スムースホワイトのフィルムを使用した『ST』シリーズは、伸びがあるサウンドが特徴です。
アニールドフィルムを使用した『LC』シリーズは、均一に伸びる性質があるので音作りは簡単ですが、若干自然なミュートがかかる感じがあります。それがまたいい具合いのサウンドになるんですよね。簡単にいい音がするので、学校の吹奏楽部などでも評判なんだそうです。
どちらを使うかは、奏者の好みになると思いますね。 僕は、どちらかというとLCの方が好みでした。(素人耳で聞いてですが)

ティンパニー、気持ちいいなぁ。



ドラムヘッドといえば、アメリカのREMO社が素晴らしいヘッドを出しており、世界のドラムヘッドのスタンダードになっています。
しかし、アサプラは、REMO社とは違った独自のサウンドを目指しています。
すでに、アサプラサウンドは確立されていると思いますが、アサプラ社の飽くなき探求は続きます。

日本が誇るドラムヘッドメーカー『アサプラ』
これからも応援していきたいです。









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