県立佐賀城本丸歴史館は収集してきた資料を紹介するテーマ展「収蔵品展」を開いている。大隈重信(1838-1922年)ら佐賀藩の人物に関する資料を中心に展示。江戸後期から明治にかけて、佐賀藩が優れた人材を輩出したことを明らかにしている。
収蔵品展は3回目。同館が購入したり、寄贈・寄託を受けた資料約600件から32件、42点を公開した。
このうち、佐賀藩の儒家だった古賀家に関しては、幕府・昌平坂学問所の儒官になり「寛政の三博士」に数えられた古賀精里(1750-1817年)、穀堂(1778-1836)、侗庵(1788?1847年)、茶渓(1816-84年)の4人を紹介。10代藩主鍋島直正のブレーンとなった穀堂が、9代藩主斉直に提出していた提言書『学政管見』などを展示している。
明治政府で頭角を現し2度にわたり内閣総理大臣を務めた大隈重信については、亡くなった年に制作されたブロンズ製胸像や、1915年に収録した演説「憲政に於ける与論の勢力」のレコードなどを公開。外務卿などを歴任した副島種臣(1828-1905年)は晩年の肖像写真のほか、書家として腕を振るった書、天皇から下賜された品などを並べている。
このほか、明治時代の多色刷り版画「錦絵」や、昭和初めの県内を描いた鳥瞰(ちょうかん)図などもある。
収蔵品展は6月8日まで。観覧無料。5月24日午後1時半からは学芸員の展示解説がある。
佐賀新聞 5月16日
収蔵品展は3回目。同館が購入したり、寄贈・寄託を受けた資料約600件から32件、42点を公開した。
このうち、佐賀藩の儒家だった古賀家に関しては、幕府・昌平坂学問所の儒官になり「寛政の三博士」に数えられた古賀精里(1750-1817年)、穀堂(1778-1836)、侗庵(1788?1847年)、茶渓(1816-84年)の4人を紹介。10代藩主鍋島直正のブレーンとなった穀堂が、9代藩主斉直に提出していた提言書『学政管見』などを展示している。
明治政府で頭角を現し2度にわたり内閣総理大臣を務めた大隈重信については、亡くなった年に制作されたブロンズ製胸像や、1915年に収録した演説「憲政に於ける与論の勢力」のレコードなどを公開。外務卿などを歴任した副島種臣(1828-1905年)は晩年の肖像写真のほか、書家として腕を振るった書、天皇から下賜された品などを並べている。
このほか、明治時代の多色刷り版画「錦絵」や、昭和初めの県内を描いた鳥瞰(ちょうかん)図などもある。
収蔵品展は6月8日まで。観覧無料。5月24日午後1時半からは学芸員の展示解説がある。
佐賀新聞 5月16日