大阪龍馬会

1987年に創立して2017年は創立30周年。龍馬好きの集まった大阪龍馬会が龍馬会の活動をお知らせします。

佐賀藩人材に焦点 佐賀城歴史館で収蔵品展

2008-05-17 11:05:30 | 展示会・イベント
 県立佐賀城本丸歴史館は収集してきた資料を紹介するテーマ展「収蔵品展」を開いている。大隈重信(1838-1922年)ら佐賀藩の人物に関する資料を中心に展示。江戸後期から明治にかけて、佐賀藩が優れた人材を輩出したことを明らかにしている。

 収蔵品展は3回目。同館が購入したり、寄贈・寄託を受けた資料約600件から32件、42点を公開した。

 このうち、佐賀藩の儒家だった古賀家に関しては、幕府・昌平坂学問所の儒官になり「寛政の三博士」に数えられた古賀精里(1750-1817年)、穀堂(1778-1836)、侗庵(1788?1847年)、茶渓(1816-84年)の4人を紹介。10代藩主鍋島直正のブレーンとなった穀堂が、9代藩主斉直に提出していた提言書『学政管見』などを展示している。

 明治政府で頭角を現し2度にわたり内閣総理大臣を務めた大隈重信については、亡くなった年に制作されたブロンズ製胸像や、1915年に収録した演説「憲政に於ける与論の勢力」のレコードなどを公開。外務卿などを歴任した副島種臣(1828-1905年)は晩年の肖像写真のほか、書家として腕を振るった書、天皇から下賜された品などを並べている。

 このほか、明治時代の多色刷り版画「錦絵」や、昭和初めの県内を描いた鳥瞰(ちょうかん)図などもある。

 収蔵品展は6月8日まで。観覧無料。5月24日午後1時半からは学芸員の展示解説がある。

佐賀新聞 5月16日

備中松山藩通し幕末回顧

2008-05-17 11:02:32 | 展示会・イベント
 江戸幕府最後の老中で高梁市に城を構えた備中松山藩主板倉勝静(かつきよ、1823―89年)と、家臣で陽明学者の山田方谷(ほうこく、1805―77年)を紹介した展示会が6月29日まで、高梁市原田北町の市歴史美術館で開かれている。今年9月が明治改元140年に当たるのを記念。明治政府をつくった薩長などと敵対した幕府首脳らの人物像や事跡をたどることができる。

 勝静の関連資料は約30点。14代将軍徳川家茂が勝静に送った直筆書状、明治時代に描かれた勝静の肖像画、使っていた硯(すずり)や筆などを並べている。藩参政として勝静を支えた方谷の関連資料は約30点。第2次長州戦争最中の66年に家茂が亡くなった時、幕政の今後を勝静に問われ回答した書状「征長再役善後策」などを展示している。300―150円。

中国新聞 5月16日