大阪龍馬会

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上野彦馬写真展、貴重な74点展示 幕末の風物生き生きと

2008-05-18 11:10:13 | 展示会・イベント
 幕末から明治初期の長崎に写真館を構え、日本の写真術の発展に大きく寄与した上野彦馬(1838‐1904)が、幕末の長崎の風物を撮影した写真展が、長崎市松が枝町のナガサキピースミュージアムで開かれている。6月1日まで。

 上野は蘭学を通じて写真術を学び、1862年に「上野撮影局」を開業。今回は、上野の親類に当たる「江崎べっ甲店」(同市魚の町)所蔵のアルバムに収められた187枚のうち74点を紹介する。展示は複製だが、写真が一般に公開されるのは、1934年に県立長崎図書館で展示されて以来という。

 74点のうち14点は、創建当時の大浦天主堂や多くの船が浮かぶ長崎港を見渡す居留地などの風景を撮影。そのほかは人物写真だが、後藤象二郎とオランダ人医師のアントニウス・ボードワン以外のほとんどが被写体が誰か分からない。

 同ミュージアムの増川雅一専務理事は「どの人物も表情が硬く、写真撮影に緊張していた様子がうかがえる。当時、撮影対象は高貴な人物がほとんど。研究が進めば、新たに歴史的な人物の肖像が見つかる可能性もある」と話している。

 入場無料。同ミュージアム=095(818)4247。

西日本新聞 5月17日