大阪龍馬会

1987年に創立して2017年は創立30周年。龍馬好きの集まった大阪龍馬会が龍馬会の活動をお知らせします。

80歳 龍馬像がゆく 建立経緯の屏風公開

2008-05-26 10:12:38 | 幕末ニュース
 高知市の桂浜に立ち、観光名所として有名な坂本龍馬像の建立80周年を記念したイベントが25日、銅像前で行われた。早稲田大生時代に建立に尽力した入交好保氏(1903~1996)が生前、経緯を記した屏風(びょうぶ)を初公開。司馬遼太郎の小説「竜馬がゆく」の朗読会も開き、観光客とともに入交氏らの偉業をたたえた。

 龍馬を顕彰する「龍馬研究会」(岩崎義郎会長)と同市観光協会が主催した。屏風(縦1・8メートル、横3・6メートルの2枚組)は龍馬像近くで公開。有志3人と資金集めに東奔西走した入交氏が、県内を仲間と無銭旅行して遊説したことや、京都にいた大スター・阪東妻三郎のもとへ龍馬の映画を作るよう要請しに行き、後に実現したことなどを、日記調に墨書している。

 朗読会に先立ち、岡誠也市長が「(入交氏らが)若い力で高知市の観光名所を作ってくれたことに感謝したい」とあいさつ。岩崎会長は「龍馬像はこれからの100年間も立っている。100年先にも人と平和を愛する龍馬の気持ちを伝える場として残ってほしい」と話した。

 観光客らは、龍馬の活躍を朗々と読み上げた朗読に聞き入った。奈良県大和郡山市、会社社長西口賢さん(59)は「この像を見ると大きな気持ちになれる。『団塊の世代よ、立ち上がれ』といいたくなるね」と目を細めた。徳島県鳴門市の自動車整備業前田慎司さん(32)は「像の補修のためのお金を、今の学生が集めることだってできる。龍馬の伝えたかった思いが、未来につながっていくのがいい」と話した。

<坂本龍馬像> 桂浜東端の岩頭に立つ銅像。高さ5メートル、台座を含めると13メートル余りになる。1926年(大正15年)8月、早稲田大の学生だった入交好保氏らが、龍馬の功績が埋もれるのを惜しみ「坂本龍馬先生銅像建設会」を発足。県内外から約2万5000円(現在に換算して7000万~8000万円)の浄財を集めた。1928年5月27日に除幕。当時は日本一の大きさだった。1999年、「日本も龍馬も倒しとうない!!」との呼びかけで修復が行われた。経緯を記した屏風は1995年、入交氏が高知市に寄付し、桂浜の国民宿舎「桂浜荘」が保管している。

5月26日 読売新聞

「夜明け前」の世界探る

2008-05-26 10:10:47 | 幕末ニュース
中津川会議に桂小五郎出席 裏付け文書も公開

 長州藩士の桂小五郎(木戸孝允)が中津川を訪れたことを記録した文書が、中津川市本町の中山道歴史資料館で始まった特別企画展「明治維新と中津川の人たち―島崎藤村『夜明け前』の世界」で展示されている。

 文書には、「小五郎 男四 八十七」などと、はがき大の和紙に記され、桂の中津川入りが記録されている。桂は、長州藩が「尊王攘夷(そんのうじょうい)」に踏み切った1862年(文久2年)の中津川会議に出席したとされているが、裏付け史料が少なく、同館では「桂が中津川に訪れたことを知ることができる新たな文書」としている。

 文書は、夜明け前の主人公の一人、間秀矩(ひでのり)の子孫宅から昨年12月に発見された。同館では、間が長州藩関係者から聞き取った内容をメモしたものとみている。

 企画展では、夜明け前で「青山半蔵」の名で登場する藤村の実父・正樹や市岡殷政(しげまさ)と、間を加えた3人の主人公を軸に、中津川、落合、馬籠の3宿を中心とした恵北(裏木曽地域)の人たちが、いかに明治維新にかかわったかを、約120点の絵や写真、拓本、古文書で紹介している。

 10月19日まで。毎月第3水曜日の午前11時から、仁科吉介主任指導員が説明会を開いている。入館料は310円、中学生以下無料。問い合わせは同館(0573・66・6888)へ。

5月24 読売新聞