日本の近代化に多大な貢献をした明治の代表的な啓蒙(けいもう)思想家で、慶応義塾の創設者、福沢諭吉(1835~1901)の思想と活動を、遺品や草稿、写真などで紹介する「未来をひらく 福澤諭吉展」(慶応義塾など主催)が、大阪市の大阪市立美術館で開かれている。福沢の合理主義・独立自尊の精神と、若き日に学んだ商都・大阪の風土の関連も考えさせる興味深い内容だ。
福沢は大阪・堂島の中津藩蔵屋敷で下級武士の子として生まれた。長崎で蘭学を学んだ後、再び大阪に向かい、幕末維新期に多くの人材を輩出した緒方洪庵の適塾に学び塾長となるなど、大阪とゆかりは深い。
欧米訪問の見聞をまとめた『西洋事情』や『学問のすゝめ』、『文明論之概略』の著作のほか、日本初の社交クラブ「交詢社(こうじゅんしゃ)」の設立、日刊新聞「時事新報」の発行なども知られている。
展示では、適塾で学んだ青春時代を振り返った「福翁(ふくおう)自伝」(福沢の自伝)の原稿▽「時事新報」の創刊号▽ももひきをはいて散歩する写真▽「独立自尊」の揮毫(きごう)――のほか、阪急グループの創始者、小林一三など福沢門下生の美術コレクションも。
慶応義塾の大久保栄一・広報室長は「福沢の生きた時代は激動の時代。社会構造や経済情勢など大きな変化を迎えた現代に、自分の頭で考える福沢の精神を、多くの人に知ってほしい」と話す。
08年の慶応義塾創設150年を記念して全国3会場で行うもので、福沢の本格的な展示は、美術館や博物館などでは初めて。既に東京(1~3月)と福岡(5~6月)で開催した。9月6日まで。月曜休館。午前9時半~午後5時。一般1200円、大学・高校生900円、中学生以下無料。
8/6 毎日新聞
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福沢は大阪・堂島の中津藩蔵屋敷で下級武士の子として生まれた。長崎で蘭学を学んだ後、再び大阪に向かい、幕末維新期に多くの人材を輩出した緒方洪庵の適塾に学び塾長となるなど、大阪とゆかりは深い。
欧米訪問の見聞をまとめた『西洋事情』や『学問のすゝめ』、『文明論之概略』の著作のほか、日本初の社交クラブ「交詢社(こうじゅんしゃ)」の設立、日刊新聞「時事新報」の発行なども知られている。
展示では、適塾で学んだ青春時代を振り返った「福翁(ふくおう)自伝」(福沢の自伝)の原稿▽「時事新報」の創刊号▽ももひきをはいて散歩する写真▽「独立自尊」の揮毫(きごう)――のほか、阪急グループの創始者、小林一三など福沢門下生の美術コレクションも。
慶応義塾の大久保栄一・広報室長は「福沢の生きた時代は激動の時代。社会構造や経済情勢など大きな変化を迎えた現代に、自分の頭で考える福沢の精神を、多くの人に知ってほしい」と話す。
08年の慶応義塾創設150年を記念して全国3会場で行うもので、福沢の本格的な展示は、美術館や博物館などでは初めて。既に東京(1~3月)と福岡(5~6月)で開催した。9月6日まで。月曜休館。午前9時半~午後5時。一般1200円、大学・高校生900円、中学生以下無料。
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