春の到来を、いろいろな生き物から感じることが多い。
その生き物がいち早く感じるのは光だと言われます。
光の強さや日の長さが、生き物をいち早く呼び起こし、息づくのでしょう。
日本に秋渡ってきて越冬した鳥たちが、北の繁殖地に帰り始めました。
天然記念物に指定された雁の仲間オオヒシクイも、越冬していた162羽全てが、繁殖地の北に旅立った。
私は立ち会うことができなかったが、今朝当番の会員から、オオヒシクイは群れになり、別れを惜しむかのように、越冬地の上空を何度も周回飛翔を繰り返し、やがて北東に方向をとり、一直線に進み視界から消えたと報告があった。
以前にも紹介したことがありますが、日本人は古来から渡り鳥のなかで雁に特別な思いをよせています。
「雁の別れ」「名残の雁」「いまわの雁」「行く雁」「帰雁」「雁行」などと言葉の限りを尽くした思いを持つ鳥です。
2022.10.14のブログ記事
https://blog.goo.ne.jp/ryu19518/e/e0aeb4927b63024a00bf4f5d417dfe00
民話にある「雁風呂」のように、秋の飛来や春の飛去に関心を持っていたことがよくわかります。
「雁風呂」の懐かしい映像です
毎年のこの時期の思いは。
無事に繁殖地に戻れることを願い、秋にはまた逢えることを願う。
使用画像は今シーズンの越冬期間中に撮影したものです。