昨日から、関東は雪のニュースが中心です。
このあたりは朝から冷たい小雨程度です。
毎月一度、決まった日に菩提寺の墓前詣でをしています。
昨日、境内のいつもと違う駐車場に車を止め、墓前までの参道を歩いたら、いつの間に七福神の石像が鎮座しているのを発見。
真新しいから最近設置したのだろう。
七福神と言うから神様なのだろうが、各地に神社の要素と仏様の要素とを合わせ持った神様ですね。
明治政府が神仏分離を行なって神社と寺院とを厳密に区別したが、それ以前は神様も仏様も同じものであると説かれてきたので、七福神は現在もそのまま神仏に残ってきたのでしょう。
この石像を見て、スラスラと七福神の名が出てきます。
恵比寿天、大黒天、毘沙門天、弁財天、布袋尊、福禄寿、寿老人
スラスラ言えるには幼い頃の思い出が。
終戦間際、父親の実家近くに疎開した。
農家が50世帯あまりが暮らす集落でした。
そこには終戦後もしばらく住んでいた。
近所の農家に同じ歳の男の子が居て、その子の家に自由に出入りさせてくれるほど仲良しになり、毎日のように遊びに行っていた。
大きな家構えの農家で、座敷に上がり込んで遊んだりもしていた。
広間に仏壇と神棚があり、天井に近い棚に神棚と黒ずんだ人形のようなものがズラリと並べてあった。
その人形のようなものが気になって、よく見上げていた。
その様子を見ていた男の子のお爺さんが、近くで見るかと肩車して見せてくれた。
並んだ一つ一つの面白い姿や格好に、これはなあにの質問を。
お爺さんは、これは七福神と言う7人の神様だと話してくれた。
いろいろ話してくれたのだろうが覚えているのは、神様ということと、それぞれに名前がついていたことぐらいでした。
しばらく経って、お爺さんにもう一度見せてとせがみ、また肩車をして見せてくれた。
お爺さんが神様の名前は覚えたかと聞かれたが覚えていなかった。
良いことがあるから覚えておきなと、並んでいる順に名前を教えてくれた。
お爺さんはそれぞれの呼び名を短くして覚えるがいいと、呪文のように名前を並べる呼び方を教えてくれた。
その教えかたが覚えやすかったから、すぐに言えるようになった。
それは大黒天などの天を省略し
「エビス・ダイコク・ビシャモン・ベンテン・ホテイ・ホクロク・ジロウジン」
と呪文のようにでした。
脳細胞の密度が薄くなり、勝手に記憶を消去してしまうのが多くなったのに、いまもって七福神の名がスラスラ出てくる。
その記憶は、脳のどこに仕舞こんであるのだろうか。
小学低学年ころの記憶からでした。