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今日の記憶を一言半句

関東で唯一雁の越冬地から

今日は、野鳥保護の活動を続けている観察小屋へ。

2004年からだから活動をはじめて18年に。

 

 

保護している野鳥は雁の仲間で一番大型のオオヒシクイと言う名の鳥です。

翼を広げたら180cmもある、野鳥では大型の部類です。

 

竿になり鈎になりと歌われ、あのV字型に並んで飛ぶことで知られている雁です。

雁は50年ほど前まで全国で見られたが、今は数が少なくなり国が天然記念物に指定しています。

今は国内の数箇所だけ越冬に渡来します。

 

霞ヶ浦にほど近い稲波干拓は太平洋側の南限の越冬地です。

 

臆病で警戒心が強いから、人とは100m以上の距離をとり、集団で過ごします。

そんなわけで白鳥のように餌付けはできません。

それだけに、観察や見学、写真撮影に訪れた方々に、接近したりしないように決められたマナーを守ることをお願いしています。

 

自分で餌を探して採餌するので、餌になる稲のヒコバエを農家さんの協力で耕さず残してもらい、越冬期間の餌を確保してあげます。

 

 

雁は一つの文化として万葉の時代から多くの吟に詠まれています。

小説や童話にも登場し、絵に描かれ、ことわざや例えに表現したり、雁の名のつく地名は全国にあります。

雁は遠い昔から人と関わり、人々は心に特別な思いを抱かせてきた鳥です。

 

今の寒い時に美味しいおでんなどで食べている「がんもどき(雁擬き)」の語源は。

将軍家の元旦の祝宴には、雁のたたき肉は欠かせない食べ物だったようです。

庶民はこのような上流社会とはちがい、雁のたたきが食べられなかったので、風味が雁の肉に似ている豆腐で形をまね「雁擬き」という名をつけて食べたと言われています。

「雁首を揃えて」などもあるが、雁との結びつきは意外と知られていませんね。

 

がんもどき(雁擬き)

 

観察中、真上を周回飛翔してくれました。

大きいだけに、ギュ、ギュと羽ばたくときに出る音が聞こえます。

 

 

午前中、北東方面から白鳥の群れが目の前を通過。

利根川を挟んだ千葉県本埜の越冬地に向かう白鳥が時々通過します。

 

 

 

 

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