残暑が厳しい8月も半ば頃からコオロギが鳴いていた。
他の虫たちが、いつ鳴き始めるかなどと思っていたら、
昨夜、鈴虫の鳴き声に気がついた。
風呂の窓を開けたら、リーンと1回鳴いてはしばらく間を置いて、またリーンと鳴く。
少々たどたどしいから、まだ初心者マークなのかも。
今夜が楽しみ。
日中の暑さはまだまだだが、夜ともなると、虫の音がすっかり秋の様相に。
まもなく松虫やカンタン、すこし騒々しいがクツワムシなどが鳴き始めると、これから一層にぎやかな虫時雨の夜長へ。
昼の残暑から、夕に入る頃には、少しの風が涼しく爽やかになり、虫たちも活気付く。
自然界の多くの生き物達は、いち早く気配を感じ、私たちに時候の移り変わりを告げてくれる。
これぞ日本の秋の風情。
虫の音に風情を感じるのは、日本人独特の感性のようだ。
虫の美声も欧米人にかかると、単に雑音にしか聞えないらしい。