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今日の記憶を一言半句

追憶の天使の梯子

今日は関東地方だけが午前中雨模様でした。

こんな天気に思い出したことが。

 

雲の切れ目から差し込む、いく筋もの神々しい御光は、あたかも天と地を行き交うための階段のよう。

ヨーロッパではこれを天使の梯子、ヤコブの梯子などと言います。

 

この天使の梯子と言われる光景を、ちょうど20年前の今頃に体験したことです。

 

天使の梯子を知ったのは30年ほど前頃だった。

本の表題が「空の名前」と言う、空や天候、季節の移ろいなどを解説した本の中に掲載していた写真でした。

 

まさか、その写真と同じ光景を10年後に目の当たりにするとは思いもしていなかった。

 

2003年3月の彼岸の月、妻の実家横浜の両親の墓参に行きながら、妻の誕生日祝いを兼ね、海と富士山の眺めの良いホテルに宿泊した時のこと。

 

高台にあるホテルの部屋はオーシャンビューで富士山の眺望も良く、2度ほど宿泊したいずれの日も天気が良かったので、そのときも期待をして予約をした。

 

ところが、この日は朝から土砂降りの雨。

墓参は別の日に変更はできるが、ホテルの予約をしたこともあり、気持ちが滅入ったが予定通り車で出発した。

 

都内を通過する頃は雨が止んだが空はまだぶ厚い雲。

 

妻の実家の墓参りを済ませ、そのまま鎌倉へ。

ホテルに入った頃もまだ灰色の雲に覆われ、富士山は見えるはずもなく。

 

諦めてホテルの部屋から鉛色の海と空を眺めていたら、空模様が急変。

そして信じられない光景が。

 

雲の隙間から陽が落ち、その光が江ノ島にスポットライトを当てたように照らしだした。

本で見たことがあった天使の梯子の風景の記憶が頭をよぎった。

偶然とは言え、まさかのこの現象にはいささか興奮した。

 

目の前で変わりゆく光景に見とれ釘付けに。

途中から写真を撮るのも忘れたほど

刻々と変化する自然の風景はドラマチックで、えも言われぬ感動的な体験をさせてくれた。

 

江ノ島の天使の梯子、それに富士山の夕景、妻の誕生日に神様が用意してくれたビックプレゼントだった。

妻と過ごした大切な時間の記憶が鮮明に蘇える追憶の天使の梯子です。

 

七里ヶ浜 鎌倉プリンスホテルの部屋から撮影。

目の前で繰り広げられた、天使の梯子と富士山の夕景です。

 

しばらく見とれてしまったので、このあとしばらく写真を撮るのを忘れる。

変化していく夕景

 

翌朝の江ノ島や富士山

 

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