録画しておいたNHK音楽館のN響ほっとコンサートを鑑賞。
演奏曲目の一つに、オーケストラのための童話「セロ弾きのゴーシュ」があり、語りが入った曲に構成したものでした。
「セロ弾きのゴーシュ」の童話の中に幾つかの曲が登場します。
「第6交響曲」「シューマンのトロメライ」「印度の虎狩」「愉快な馬車屋」など。
宮沢賢治の作品が好きで、ときどき読み返していますが、昨晩は「セロ弾きのゴーシュ」を再読しました。
この童話のあらすじは!
ゴーシュは町の楽団でセロ(チェロ)を担当していた。
町の音楽会で発表する第六交響曲の練習をしているのだが、ゴーシュだけが下手なままで団長からきつく叱られる。
ゴーシュは家に帰ってから毎日一生懸命にセロの練習をした。
そこに、毎晩入れ替わりで動物たちがやってくる。
最初に三毛猫がやってきた。
次の晩はかっこうがやってくる。
その次の晩は狸の子がやって来る。
さらに次の晩に、今度は野ねずみの親子がやってきた。
それぞれの動物たちは、練習中のゴーシュに注文を付けるが、ゴーシュはそれを聞き入れて練習した。
毎晩の動物たちの訪問によって、自分でも気づかないうちにゴーシュはセロの腕を上げていった。
音楽会当日、楽団の演奏は大成功を収めた。
観客の興奮冷めやらぬ中、アンコールの演奏に指名されたのはゴーシュだった。
観客は皆真剣に聴き入り、団長も興奮しながら彼の演奏を褒め称えた。
こんなあらすじです。
ゴーシュは、町の金星音楽団に所属(活動写真館の専属音楽隊)し、第6交響曲を演奏するが、原作の第6交響曲とはベートーヴェンの第6交響曲《田園》と考えられています。