穏やかな朝、宿泊旅館下の浜辺からの富士山。
宿を出てバスに乗り京急馬橋駅へ。
ここから電車で堀之内まで上り、堀之内駅で乗り換えて三浦口駅まで下る。
三崎口駅前からはバスで終点の城ヶ島へ。
早朝に見た海は穏やかだったが、城ヶ島に着いたら強い風が吹いていた。
富士山の山頂付近に雲がかかって全姿を見るのは叶わなかった。
風はあるが寒くはなく早春の海の様相でした。
城ヶ島バス停近くでコーヒーを飲もうと探したら、Café SEA SIDE HOUSEと書いた店を見つけた。
店のガラス窓から、往年の大スターの似顔絵が外に向け、ざっと60枚ほど貼ってある。
店内に入ると、壁や窓はプロマイドやチラシ・ポスター類で埋め尽くされていた。
シーサイドハウスは、城ヶ島育ちの姉弟で切り盛りし、弟さんが映画好きらしい。(年齢を聞かなかったが同世代ではとお見受けした)
外から見えた似顔絵はお姉さんが書いたそうです。
観た映画の中から、ベスト1000をリストアップした冊子まで登場するほどの映画好き。
一通り眼を通したが、私が観た映画は2割にも満たないな。
弟さんは映画ばかりでなく本が好きだし、気になることは調べてノートに記録したり、何事にも興味を抱く方らしい。
置いてある本や雑誌の数も多い。
店主とは、映画の話は私と、本のことは長女が話し込んだ。
貼ってあるスターの一枚一枚を見るだけでも時間がかかる。
他に客はなく、映画や本の話で盛り上がり、三崎港行きのバス時刻を2本見送った。
このシーサイドハウスは、多くのメディアが取り上げているのを帰りの電車でネットを見て知った。
いい出会いでした。
シーサイドハウスを出てまたバスに乗り三崎港で下車。
三崎魚市場内にある市場食堂で遅いランチを。
日替わり刺身と焼き魚定食を注文。
昨夜の旅館の刺身盛り合わせと比べれば半分以下のサイズだが、ランチには適当な量で美味しくいただきました。
昼食後三崎港付近をぶらついたあと、バスで三崎口駅に戻り、帰路の快速特急で品川に50分ほどで到着し三浦半島ぶらり旅を終える。
近場の旅は、車を利用したドライブ旅がほとんどだったから、バスや電車を利用して移動するのは久しぶり。
スマホがあれば、ルートや時刻が即座に確認できるし、行き当たりばったりでも観光情報はいくらでも入手が可能。
乗り降りはICカードで済む。
風景や景色ばかりではなく、美味しい食事と思いがけない出会いや発見があり、のんびりぶらりの楽しい三浦半島の旅でした。
追記
京急といえばこれ。
真っ赤で白のラインが入った電車がまだ走っていたから懐かしく嬉しかった。
それに初めて見るブルースカイトレイン。
赤が定番の京急電車だから、すれ違ったとき突然青い電車を見たので、何この電車はと思った。
「羽田空港の空」と「三浦半島の海」をイメージした青だそうだ。
車両が少ないから、見られたのはラッキーなことだったんです。