【足摺岬】
ホテルのある高台から、足摺温泉郷方面を写した。
ジョン万次郎は中浜万次郎とも呼ばれる。考えてみれば、万次郎に苗字などあろう筈が無い。清水の次郎長、国定の忠次と呼ぶように、出身の地名を上に被せる。この地に来て、中浜=「中の浜の」だということが実感として分かった。ジョンは助けてもらったアメリカの捕鯨船(ジョン・ハラウンド号)に因んだ名である。
足摺岬展望台から灯台と反対方向を写す。
椿の続く遊歩道から戻ると、札所38番・金剛福寺がある。
【四万十川】---屋形船(2,000円)で1時間の船旅をした。
四万十川には何も無い。だから素晴らしい。流域に工場もダムも大げさな橋も、遊園地やみやげ物店も、騒音も無い。在るのは、ゆうゆうと流れる清い水と、この川と共に生きる人々の姿だけだ。すっかり気に入った。傾斜千分の一を流れ下っているので、急流は無く、限りなく蛇行を繰り返し、長さとしては四国一の川とのこと。とにかく、この川は、川本来の姿を留めており、素晴らしい。
ここに来て、汽水域という言葉を知った。リンク→汽水域 - Wikipedia
四万十川では、この汽水域が河口から9キロも遡れるとのことだ。更に、単に海水と淡水が交じり合っているのではなく、上半分が淡水で、下半分が海水だとのこと。船頭曰く、潜ってみればよく分かるそうだ。つまり、真ん中に明確な線があり、上半分は(微細のプランクトンのせいで)白く濁っているが、下半分は透明度が高く、よく見えるそうだ。海の小魚が線を越えて淡水の領域に入ると、ぴくんとびっくりしてすぐ下に戻るし、川の小魚が線の下に入ると同様なことになるそうだ。
この川で生計を立てている伝統的な漁師に出会えた。投網を使っている。
四万十川が清流である証に、あかめが棲んでいることだ。この魚は成長すると2mにも達するという。
これは柴漬という漁法で、椎の木などの枝を束ねたもの(柴)を沈め、枝の間に潜んでいたウナギやエビなどを柴ごとすくい取る。この日はウナギがとれ、我々に見せてくれた。
最近できた四万十大橋の下の流れ。いかにも四国らしく、橋の上で一人の巡礼が我々を見下ろしていた。
佐田の沈下橋。沈下橋は、ここに住む人々の知恵。欄干などを設けず、水嵩が増したときは、川が上を流れるようにしてある。台風などでも橋は流れない。
沈下橋から見下ろした四万十川
四万十市の中村にある一条神社から見た中村城。下は、神社境内にある「咲かずの藤」の説明。
中村の街中で見た看板。こんな単語知らなかったよ。四国の人はやたらと難しい英語を使いたがるようだ。↓
【桂浜】
竜馬像の近くにある旧制高知高校校歌の一部。
自由の空に 寄す南冥の 永久なる浪の響き 常夏の地や 健依別の 熱き血潮は流れて尽きず
竜馬像
桂浜↑↓
土佐は勿論、四国では竜馬は圧倒的な人気。高知竜馬空港のように、空港の名前にもなってしまった。高知では「私は熱烈な竜馬ファンです」と云わないと政治家になれないそうだ。前橋本知事も、選挙戦でかなり苦労したという話もある。