人の一生は一回きりだ。「あのとき~を選んでいたら」とか、「あのとき~に出遭っていなかったら」など、後から振り返ると不思議な縁の連続である。
日本のプロ野球界で、2011年に通算ホームラン400本、2012年6月に2000本安打を達成した大打者にも、不思議な節目があったらしい。
関西の少年野球リーグのチームで猛練習に明け暮れていた頃、勉強しないと母親から野球をやめろと言われ、必死に勉強もしていたこと。高校時代は投手と外野をやっていたこと。母子家庭だったので、高卒後は就職してノンプロの世界に入る予定だったこと。
ということで、もし小久保少年の成績が悪かったら、もし内定済みの企業に就職していたら、もし母親の意地がなかったら、もし大学で内野手に転向しなかったら、---etc。
「あなたと青山学院No.11」より転載(Fuji FinePixで写す)
札幌ドームでの最終ゲームで、対戦相手の日ハム選手たちも胴上げに加わったということは、彼がそういう選手だった証しだ。そのときのことを、本人はこう語っています。
----声を上げで泣いたのは小学生のころ以来です。涙が止まりませんでした。ここまでしてもらえた野球人生、本当にありがたいという感謝の涙でした。今思い出してもウルウルしてきます。
で、W・P・D・Aで調べたら、怪我のデパートのような選手。
膝の怪我なぞ、選手生命が終わるような内容ですが、プロはそれを克服して、立ち直るんですね。肩関節の弱点を、筋トレでカバーした横綱千代の富士を彷彿させます。交通事故で肩鎖関節100㌫脱臼して、1年のリハビリで山鳴りのボールしか投げられなくなった自分とは大違い...。
最終戦で相手チーム選手からも胴上げされたのも納得しました。