東北大災害や熊野地方台風崖崩れなどで計画を延ばしていたが、ようやく実現しそうだ。
本年も残暑厳しく、まだその気にはなれないが、彼岸が過ぎれば大丈夫であろう。
旅行業者に頼らず、数年前からオリジナルコースの旅行を幾つかしてきた。いずれもブログに発表しているが、主なものを以下に掲げると--
若狭路から越前への旅/ 大和「山之辺の道」と京都の紅葉(3日間)
青森3日間の旅(ねぶた祭り・下北半島・キリストの墓)→その1
奥の寄り道3日間(その1)---[改訂版]
概略は、大阪から紀伊田辺まで列車で走り、そこから、熊野古道「中辺路(なかへち)」コースを歩く。業者の言う熊野古道とは、大門坂を30分歩くだけで、お茶を濁している。
帰りは熊野市から伊勢周辺へ列車で走り、そこから帰京する。
本宮温泉郷と那智勝浦温泉を基点として、以下の各所を回りたい。
(1) 中辺路--熊野古道館から本宮大社まで歩いたら、2~3日はかかる。そんな余裕は
無い。幸い、本数は少ないが国道にはバスが走っている。古道の途中でバス停に降
りて行き、うまくバスを利用して、「いいとこどり」をして行けば大幅に距離と時間をか
せげる。ひょっとしたら、近露に泊まらずにすむかも知れない。
不寝王子、牛馬童子、近露王子、継桜王子などのポイントを抑えながら歩けそうだ。
(2) 本宮大社--世界遺産登録の「つぼ湯」や元の大社跡・大斎原も行ってみたい。
(3) 新宮--速玉大社は勿論、ゴトビキ岩の神倉神社や徐福公園はぜひ。秦の始皇帝の
命を受けた徐福の大船団が上陸したという浜や蓬莱山はメインの一つにしている。
中上健次や佐藤春夫の名前も忘れてはいけない。ついでに、南方熊楠(みなかたくま
ぐす)も。
(4) 那智勝浦と那智大社--勝浦駅前にある佐藤春夫の「秋刀魚の歌」碑も昔から訪ね
たい場所だった。谷崎潤一郎と奥さんとの関係を赤裸々に吐露している詩だ。
あはれ 秋風よ 情(こころ)あらば 伝へてよ
――男ありて 今日の夕餉(ゆうげ)に
ひとり さんまを食(くら)ひて 思ひにふけると。
さんま、さんま、そが上に青き蜜柑(みかん)の汁(しる)を
したたらせて さんまを食ふは いずこの里のならひぞや。
- - - (以下省略)
*那智大社や滝は若い頃訪問したが、滝は以前と形が変わったそうだ。それを確かめたい。
(5) 熊野市--鬼が城、獅子岩、花の窟神社などを回りたい。業者のコースには入ってないだろう。
(6) 食べ物--主に昼食は各地の名物を食してみたい。夜は地酒を。
※あとは同行者(がいれば)を探して、日程を相談するだけだ。明日は図書館に行き、中上健次の本を借りようと思う。
なかなか涼しくなりませんが、熊野へは月末頃に出発です。目下、中上健次の『紀州--木の国・根の国物語』を読んでます。