むか~し昔
ある山奥に働き者のチビ婆さんが
お爺さんと仲良く暮らしておった
ある日 いつものようにチビ婆さんが
ふもとの村へ笠を売りに出掛けると
道中は昨晩からの雪で真っ白じゃった
寒さの中歩いていると
途中 道脇のお地蔵様が
雪をかぶって寒そうに立っていた
心優しいチビ婆さんは売り物の笠を
お地蔵様の頭にかぶせてあげた
「これで少しは暖かいだろうよ」と微笑んだチビ婆さん
去って行くチビ婆さんの後ろ姿を見送るお地蔵様
「有り難いね」
「だけど笠だけじゃあ やっぱり寒い」
しばらくして チビ婆さんは町から帰る途中
お地蔵様役の「市田柿」を美味しく食べたとさ
めでたし めでたし
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