「傾国のラヴァーズ」

ボディーガードの翔真は訳有の美青年社長・聖名(せな)の警護をすることに…(閲覧者様の性別不問) 更新情報はX🐦にて

小説・「傾国のラヴァーズ」その23・不思議な気持ち

2022-11-28 21:24:00 | 傾国のラヴァーズその21~30
 本当に彼から連絡が来るとは思っていなかったので、見ていたパソコンのすぐ脇のスマホが鳴った時には慌てふためいてしまった。
 
 …彼からのメールは、火曜・水曜のねぎらいの言葉と、来週もよろしく、というもので、特に深刻な内容ではなかった。
 安心はしたが、何か平和なひとことでも欲しかったな、と思っている自分に驚く。
 まあすぐに、こちらからも無難な返事は送ったのだが。
 火曜日はよろしくお願いします、と。
 …で、当然だがこの夜のやり取りは終わった。でもやっぱりなぜか寂しい。

 何なんだいったい…


 この週は珍しく土日が休めた。

 体力的にはそう疲れはなかったが、やはり彼のところへの初の派遣で精神的に疲れたという感じだったので、連休は本当にありがたかった。
 近所の銭湯にでも行きたい気がしたが、結局だらだらして自宅から一歩も出ずに過ごしてしまった。


 しかし、月曜は急に大変な打ち合わせになってしまったのだ…

 彼と矢野会長との最終決戦が始まるというのだ。


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