どうでもいいこと書いてます

食べることと、ややマニアックなこと

リンさんの小さな子 

2006-02-06 16:12:13 | 
フィリップ・クローデルという人の本です。

老人の名はリン。
彼は、戦争で亡くなった息子夫婦の子供を連れて故国を離れた。
孫娘はまだ生後まもないけれど、決して泣くことはない。
まるで幼いなりに涙をこらえ、自分の祖父を楽にしてやろうとしているようだ・・・。

思わず涙が出ました
あまりにも切ないというか・・・。
孫娘サン・ディウに愛情の全てを注ぐリンさんにぐっときます。

サン・ディウのためだけに生きてきたリンさんに友達ができるのですが、二人の
友情であったかい気持ちになれて、救われた気がします。

後半びっくりして、どうなっちゃうんだろう?って不吉な予感がよぎりましたが、
絶望的な終わり方じゃなくてよかったです・・・
(でも、でも・・・ )

リンさんと、その友達になったバルクさん、そしてサン・ディウに明るい未来が
あるといいなぁ・・・

コメント (2)
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