佐賀大学病院放射線科アンオフィシャルブログ ~さがの読影室から~

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注意喚起ということで 2

2008年03月23日 12時52分58秒 | 診療紹介Q&A
 先日のワームの記事について、hiraiくんが追加コメントをしてくれていたのですが、評判がよかったのでより目の触れやすい「記事」にして再アップします。

トレンドマイクロ社の報告記事です。下記の「オートラン」というのがそれです。
http://jp.trendmicro.com/jp/threat/security_news/monthlyreport/article/20080304020658.html
具体的な被害報告はわかりませんが、多くは目立った悪さを働かないために広く感染するものと思われます。ただし、

1.この手のワームは改変が用意で、中身に数行でも悪質なコードを追加するだけで(たとえばハードディスクをフォーマットする、パソコンに保存されたパスワードの記録など重要なデータを外部に送信する)非常に悪質な挙動をするものになります。悪さをするかどうかの区別は感染しただけではわかりませんし、悪さをしたときは手遅れになります。

2.また、ワームによっては自分がパソコンの中で自由に動き回ったり、自分を削除されないように身を隠すため、ウインドウズの設定を変えてしまったりします。すると表示されるべきものが表示されない、他のウイルスが入ったときも確認できない、という事態に陥ります。今回のケースはこれでした。

3.ワーム作者の意図するところでないことも挙げれば、ワームが勝手に変えたウィンドウズのシステムの設定(レジストリ)でパソコンの動作に不具合がでることがあります。たとえば医局で使っていたウイルス対策ソフトはワームの挙動を止めようとしますが、ウイルスの命令実行が無制限に繰り返される設定のために、ウイルスの命令を許可しないでいるとパソコンがフリーズしたりしていました。レジストリの設定を不用意にいじることは多くのエラー(最悪パソコンが操作不能になる)の原因であり、ワームがただ自分をコピーして居候するだけの可愛らしいものでないことは間違いありません。

少し長くなりましたが、とりあえず以上のような悪影響が考えられそうです。

 昨日の晴れとはうって変わって雨の一日です(実は今鹿児島にいるのですが)。気候の変化が大きいので、PCもですが、体へのウイルス感染にも気をつけてください。

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