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卒業レポート2024 空港のテーマパーク化と那覇空港

2025-01-22 10:31:00 | 卒業論文

皆さんこんにちは!上江洲です!

皆さんは“空港のテーマパーク化”という言葉を知っていますか?世界的な代表例として、シンガポールのチャンギ国際空港がよく取り上げられます。ターミナル内に溢れる空港とは思えない設備が多く、空港にいるだけで楽しさを味わうことができます。国内外問わずそのような空港は増えてきており、空港がひとつの“目的地”となってきているのが現代の空港の在り方です。私は出身地の空港である那覇空港が、もう少し沖縄感溢れる行くだけで楽しい空港であって欲しいと考えています。

国内空港と比較し、少しわがままな目線でレポートをまとめてみました。


みなさん、国内空港の中で“テーマパーク化”している空港といえばどこを思い浮かべますか?

ここでは愛知県の中部国際空港と福岡空港をご紹介いたします!


“セントレア”の愛称で親しまれている中部国際空港は、飛行機に乗らずとも楽しむことが出来る空港です!

空港が航空機利用客以外の人たちも顧客ターゲットにしているため、空港内には様々な仕掛けで溢れています。

空港内に潜む忍者、コンセプトに合わせた飲食エリア、展望風呂…と空港内にいるだけで一日楽しむことができます。そして、他の空港と大きく差別化を図ることが出来る魅力的なスポットは、空港ターミナルに隣接されている“FLIGHT OF DREAMS”です。2018年に開業し、体験型のコンテンツで航空機産業と航空業界について学べる展示エリアとアメリカを彷彿させるエリアからなる新感覚飛行機テーマパークです。私も機会があればもう一度訪れたいと考えています!



テーマパーク化させることで得られる大きなメリットは、“新たな路線の誘致”です。中部国際空港の開港当初から館内施設を充実させ、『非航空事業』で売上を上げることで、着陸料を下げる狙いがあります。こうすることで収益を上げ、新たな路線を展開していくシステムです。


次に福岡空港です。

国内で最もアクセスしやすい空港といえば、断然福岡空港です。福岡空港は国内どころか世界規模でみても、トップクラスに都市部へアクセスしやすい空港で、中心地の博多からわずか5分という位置にあり、ビジネス路線だけではなく九州地方の玄関口として大きな役割を担っています。そんな福岡空港の魅力は、土地、施設だけではなく館内にも魅力的なスポットが多くあります。私も実際に何度も利用したことがある空港ですが、イベント開催も多く、大人から子供まで楽しんでいる印象が強いです。調査アンケートにて、福岡空港を最寄り空港とする方に空港内の好きなスポットを聞いてみたところ、新しく完成した展望デッキや福岡の隠れ滑走路である「ラーメン滑走路」が挙げられていました。私も同じスポットを魅力的だと感じているが、参加しやすいイベントの多さや、福岡空港の会社が運営しているインスタグラムにも好感を覚えています!


ではここで那覇空港に触れてきます。

まずはアクセス。アクセスは中心の那覇からそう遠く離れてはいないのだが、最近3両編成になった都市モノレール(ゆいレール)と車社会でバスが時間通りに来ない沖縄のバスでは中々、多くの観光客を観光地へ、空港へという観点ではあまり公共交通機関は役立たないのではないかと思っています。

旅客数においては、22年度の旅客数から22%増加しているのがみうけられますが、多くの空港が過去最多人数を更新しており、他空港、他県の魅力が増しているのではないかと考えています。23年度の旅客数ランキングではひとつ下がって6位という結果でした。


那覇空港が沖縄の玄関口として、現状でも多くの旅客を魅了しているのは確かです。沖縄にしかないA&Wやジミーなどもあり、他の空港では見ることができないかりゆしウェアを制服として着用している職員、青い空と海と一緒に見える滑走路と各航空会社の尾翼は大きな魅力の一つで、私の自慢の空港です。また、目に見えるものだけではなく、時がゆったりと流れているような空気感、匂い、気温や湿度も沖縄らしいものです。

私が何よりさみしく感じているのは、かりゆしウェアの存在を正しく知られていない事です。“アロハシャツ”として認識されていることが多く、沖縄っぽさを感じていただくことはできているのだが、「沖縄のかりゆしウェア」として認識されている数としては少ないと感じています。

ビジネス社会では当たり前に着用が認められている沖縄ならではの正装である、かりゆしウェアをまずは知っていただきたいです。

そこで考えたのは、“那覇空港も公式インスタグラムをもっと活発にさせる”ということです!インスタグラムの活用をすることで、観光スポットも教えられる、那覇に来たくなる意欲の増進、沖縄ならではの風景と併せて機体が見られる、かりゆしウェアのことについても紹介できる。などメリットは多くあります。


また、アンケート調査でも“郷土を感じられる体験ブースがあれば楽しそう”と意見を頂きました!!

方言でのサービスや、エイサー、カチャーシーなどが見れたら面白いかもしれません🤭


施設を新たに作ったり、新たに飲食店を導入したり、立地などに関しては歴史的背景や地形などの問題があり、仕方ない部分が多くあります。しかしその環境下の中でできることは多くあるのでは無いかと思います!手っ取り早く飛行機旅客以外に来ていただくためには、もっと施設内が活性化することが必要なのかもしれないが、現実的に考えるとそれは厳しい。そして、そのためには多額の資金が必要です。まずは、多くのお客様に那覇空港へ来て頂き、その上で今の那覇空港を楽しんでもらい、非航空事業にて売上を上げていくことが必要です。

そのために今の状況下でできそうなことは、インスタグラムやその他SNSの活用なのではないのでしょうか?

そうすることで得られる効果は様々あります。現在の那覇空港のインスタグラムのフォロワーは1万人弱と多いわけではないが、もっとSNS運営に力を注げばそれなりに顧客やフォロワーの獲得も望めるのではないのではないでしょうか。


ここまで“沖縄出身のわがままな視点” で那覇空港について考えてみましたが、観光でいらっしゃる方だからこそ感じる魅力もきっとあると思います。そういったご意見もぜひ、空港職員にお伝えください🥹 皆さん喜んでくれると思います!!私もぜひ知りたいです✨✨


ここまでお読みいただき、ありがとうございました!









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