とはずがたり

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自己抗体出現のメカニズム

2020-03-14 19:50:49 | 免疫・リウマチ
関節リウマチなどの自己免疫疾患では自己抗体の出現が特徴的ですが、この論文ではクリオグロブリン血管炎患者で見られる病原性リウマトイド因子(RF)に着目して、このようなRFを産生するB細胞(悪玉B細胞)は同じB細胞に由来しており、この細胞ではB細胞リンパ腫で見られるdriver遺伝子変異が認められることをシングルセル解析で明らかにしました。Driver遺伝子変異の存在により、何らかのメカニズムで免疫グロブリン遺伝子の多様性を発生させるようなミスセンス体細胞変異が生じ、病原性のあるRFの産生に至るということです。この結果は自己免疫疾患患者にリンパ腫が多いことの原因と関連している可能性がありそうです。 
Cell. 2020 Mar 5;180(5):878-894.e19. doi: 10.1016/j.cell.2020.01.029. Epub 2020 Feb 13.
Lymphoma Driver Mutations in the Pathogenic Evolution of an Iconic Human Autoantibody.

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