Wikipediaによればアメリカでは米国で「進化論」を信じる人は39%にとどまり、全く信じない人が25%なのだそうです。昨今の新型コロナウイルスの議論の中でも「新型コロナウイルスなんて存在しない」というような極端なscience deniers, sceptics(科学否定論者、懐疑論者)の意見を聞くと、絶望的な気持ちになり、「このような人々と議論しても考えを変えることはできない」と思ってしまいます。しかし筆者はそのような態度は「事実としても倫理的にも誤りである」と指摘します。ほとんどの科学否定論者は情報ではなく、信頼が不足しているのであって、忍耐、尊敬、共感を持って、信頼を築くことで考えを変えることは可能である。そのための技術として、まず彼らの話を十分に聞き、対話が始まったら説得ではなく質問を続ける。議論に反論する代わりに、「どんな証拠があれば心が変わるでしょうか?」と尋ねてみる。「証拠」が必要だと言ったら、これまでの証拠が不十分である理由を尋ねる。陰謀説に対しては、なぜ彼らがその証拠を信頼しているのかを尋ねる。このように質問を続けることで、どうしてこのような質問に答えられなかったのかと、自分で不思議に思わせることが重要である、と述べています。
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