日常にサスペンスという彩りを

火曜サスペンスごっこにまつわるあれやこれや

変な筆箱に見合うくらいにおもしろいことを

2020-06-23 21:56:50 | 日記
初恋から5つ目の恋は高校3年生のとき。
同じクラスの野球部の変な筆箱と変なベルトをしている人でした。なんでこんな変な筆箱使ってるんだろう?と気になって気づけば好きになっていたというありがちな恋だと思います。

当時の私と言えば薄暗く今で言う陰キャというものだったと思います。反対に変な筆箱の君は陽キャでした。いつもへらへらしてて明るくておもしろくてたまに話せばうれしくて私の気分は舞い上がっておりました。
高校を卒業するまでに好きとは言えませんでしたが、みんなで集まったり飲み会をする機会がありしばらく交遊は続きました。

卒業して何年かしてからのときに告白しましたがあっさり玉砕。
変な筆箱の君は完全に陽キャといった、とても美人なお嫁さんと結婚しました。恒例の飲み会でお嫁さんとの結婚生活をノロノロのろけている姿をへーと相づちを打ちながら笑うでもなく聞きました。ただの嫉妬だと思います。
「ハンバーグ作って、チーズ入りの!と言われて作るんだ、尻に敷かれてる笑」
なんて話してて、変な筆箱の君はあの頃のように変な筆箱を使うこともなく誰かのためにご飯を作る優しくていい旦那さんになっていました。まだ若かったので自分の価値観とか色んなものを押し付けてしまう形になってしまいますが、変な筆箱の君が普通の人になってしまった というのは寂しくて置いていかれたようでつまらなかったのです。


そのとき、私はいつかこの人におもしろいと思わせられるくらいなにかおもしろいことをしようと漠然と考えました。
つまらない女になりたくない、多分25歳とか26歳の頃の話です。何をしようとか具体的には考えていませんでしたが『あの変な筆箱に見合うくらいにはおもしろいことを』それが自分の中のテーマになりました。

色んなところにお出かけしたり、友人と激しく遊んだり日々全力で『おもしろい』を追い求めてきました。30歳を過ぎて火曜サスペンスごっこを始めて今日Instagramのフォロワーさんが6,000人を超えました🎉

いや~うれしいです!皆様本当にありがとうございます!

6,000人なんてまだまだと言われる方もいらっしゃるでしょうがただのしがない一般婦人からしてみればずいぶんと大きな数字です。あのときに人生のテーマとして選んだ『おもしろいことをする』はそこそこ達成できた気がします。いや、火曜サスペンスごっこが『おもしろい』のかはわかりませんがここでは『おもしろい』ということにしておいてください。

火曜サスペンスごっこのことは当の筆箱の君には話していません。変な筆箱の君には変な筆箱の君の世界があって、私の『おもしろい』を押し付けることがなくても日々おもしろく過ごしていると思うのです。
自分が納得できたからもういいのです。知っている人に見られるのもちょっと照れ臭いのもありますし。
まだまだもっとおもしろいことに出会いたいしこうやって何かを書いていくこともしたいです。色んな見たこともない景色にも出会いたいですし。もっと自分のなかで納得できる『おもしろい』が達成できたら変な筆箱の君に自慢してやりたいですね。