倭人語のすすめ

倭人の言葉が残されていた。古事記の神々の多くは、秘文とされた文書を基にしていた。一音一義の倭人語を解き明かしたいと思う。

弓前文書 第1章第4節

2024-10-31 14:12:13 | 弓前文書(神文)
1400大萌延日奇醸オモノピクム o mou nou pi ku mu
①いわゆる生命現象を持ったものが出現、蔓延しだした。
②第1章第4節 生物のはじまり
③生物がどのようにして現れたか。
④物事というが、大地が事-固まって、それから生物-物が出来た訳だから、順序は逆だ。順序からいえば、コトモノが正しい。
大(大いなる)
萌延(生物※後世意味が拡大され、単に「物」) 萌(目に見えて物質が増加して行く)延(秩序立て)
日奇(不思議な力の現れ) 日(認識出来るエネルギー)奇(不思議なる変化)
醸(生物の繁茂、繁殖)


1401会晴゜成現アパナミ au pa na mi
①自然力結実の世代。
②大自然の持つ意志、その潜在エネルギーが物質に変わる世の時代。
③晴゜が物質に変わる世の時代。
④大自然の持つ潜在エネルギーが現実のものに変わって行く相(すがた)。
⑤特定の配列を持った有機高分子が成長していっては分裂し、次々と増殖していった状況。
会晴゜(意志自然力との出合い) 会(出会う)晴゜(大自然の持つ意志、その潜在エネルギー)
成(物事が完成した)
現(見えているものの姿)


1402会晴゜芽貴微アパメキチ au pa mai kiu tsu
①自然力の結実は小さな現象として芽生えた。
②自然の潜在力は物質生命の兆しともいうべき、極めて小さい現象が始まった。
③現実に起っている微小な有機自己増殖体。
④大自然の潜在エネルギーによる物質生命の微かな兆しが生まれた。
⑤小さな生命兆しの現象は、自然の特殊な条件から、自然派生的に生まれたもので、その条件が狂うと、生命への兆し、自己増殖の蛋白質はその反応を停止して、その種を残さない。だからこれらのほとんどは生物とは言われない。
会晴゜(意志自然力との出合い) 会(出会う)晴゜(大自然の持つ意志、その潜在エネルギー)
芽(物質生命への兆し)
貴(自然に変わる)
微(極めて小さい)


1403会穂゜微増アポチマ au po tsiu mau
①自然意志増殖の生態。
②少々自然状況が変わっても、それに順応して行くような、一つの組織体、霊的な面から言えば、生物という自然の意志の中から分霊が芽生えた。すなわち生物特有の自然意志を持つ世界がやって来た。微小な増殖体が出現した。
③自己意志を持つ微小な自己増殖体の集り。珪藻の集落のような物。
④生物と非生物とのあいだの単細胞以前の存在、単細胞生物(霊゜活子)発生の前段階の生物。自己増殖するウィルスのようのもの。
◇古事記:淡嶋(アワシマ)
会穂゜(独立した自然意志。分霊との出合い) 会(出会う)穂゜(自然の持つ意志と力が分派、独立したもの。分霊)
微増(微小な増殖体) 微(極めて小さい)増(増殖する)


1404霊゜活子ピルゴ piu ru xou
①自然意志によって動く単体が出現した。
②一つひとつの個体、その細胞はみな自然意志の分霊を持ち、それで活動する。
③最小単位の細胞。単細胞生物。
④自然意志をもって活動する一つ一つの単体(単細胞)が生まれた。
◇古事記:水蛭子(ヒルコ)
霊゜(自然の意志と力の一単位)
活(動く)
子(母体から生まれた二世、単体)


1405会因゛奇育凝根アヤクチコネ au yau ku tiu kou nai
①遺伝、種子増殖の世代。
②生命現象の中で様々な因縁に出会って奇しき生命を形成し転換する根っ子。
③次々と不思議な形成へと転換する。同じようなものを次々つくり出して生命を吹き込んで行く。(いわゆる遺伝子を指す。これによって生物は、複雑な生物への道が約束された。)
④遺伝子。
◇古事記:アヤカシコネ
会因゛(次々と出て来る) 会(出会う)因゛(いよいよ、益々)
奇育凝根(不思議な形成へと転換する) 奇(不思議なる変化)育(力の流れ)凝(固まる)根(秩序を転換する基となるもの)


1406穂゜基垂゛活子ポモダルゴ po mo da ru xou
①自己意志による統一活動体が出現した。
②自己意志の基本として、さまざまな力で動く個々の細胞(多細胞生物)の出現。
③自己意志の基本をそれぞれに持ち活動する個々の細胞、多細胞生物。
◇古事記:オモダル
穂゜基(自己の意志の基本を持って) 穂゜(自然の持つ意志と力が分派、独立したもの。分霊)基(大本の姿)
垂゛活(さまざまな力で動く) 垂゛(どんどん力が溢れ出る)活(動く)
子(母体から生まれた二世)


1407親陜因現イザヨミ iu tsau you mi
①親接(しんせつ)(雌雄)増殖の生態。
②親しく接近したお陰で遺伝子が交換され新しい生物が次々出現して行く世態。
③雌雄に分かれ、親接することによって増殖する生態の世。
④雌雄が分かれるまでの増殖の基本は分体であった。だから生命というものは連続的に伝えられて行った。しかし分体となると、組織が複雑化するほど分体も複雑とならざるを得ない。生物の高級化にも限度がある。ここに雌雄による遺伝子の交換、新しい生命への誕生の増殖、新たな生物の世界が始まった。
◇古事記:イザナミ(ただし、3105親陜成現イツァナミから名前を借用)
親陜(親しく接近) 親(親しむ)陜(接近する)
因(定められた通り)
現(見えているものの姿)


1408親陜成岐実イザナキミ iu tsau na ki miu
①生命有限の個別現象が出現した。
②雄雌による生殖、所謂生物の個々の命が始まる世代となった。
③雌雄による増殖、従って生命有限の現象世界が出現した。
◇古事記:イザナギ(ただし、3106親陜成岐イツァナキから名前を借用)
親陜成(生命有限。現象は分解、消滅して行く。この三音字が並ぶと、死ぬ意味が含まれて来る。雌雄の世界に人ったということは、生死の世界に入ったということ。) 親陜(親しく接触交合する)成(物事が完成した)
岐(現象)
実(実体)
※本当の生物発生神は1405会因゛奇育凝根(アヤカシコネの女神)と1406穂゜基垂゛活子(オモダルの神)であるが、わかりずらいとして、古事記では、1408親陜成岐実(イザナギの神)・1407親陜因現(イザナミの女神)をもって、万物の生みの親とした。


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