歩いた後が道になる

『裸でも生きる2　Keep Walking私は歩き続ける』山口絵理子(著)　講談社BIZ

待ち焦がれた、マザーハウス山口さんの2冊目の著書です。
本日発売で、先ほど読み終えたんですが、テーブルの上にティッシュの山が出来た。。。
誇張ではなく、本当です。。。
家に帰るのが待ちきれずに、晩ご飯食べたお店の中で読んでぐっと来て、
帰りの電車の中で必死でこらえて、家で残りを読んで号泣しました。

前回の『裸でも生きる―25歳女性企業家の号泣戦記』は、
自身の生い立ち～バングラデシュでの企業、
そして直営店1号店である東京入谷店の立ち上げまででしたが、
今回はそこから『情熱大陸』放映～バングラデシュの工場移転～
ネパールへの進出～マイティガル販売までが書かれています。
大体の経緯はリアルタイムでブログを読んでいたりして知っていましたが、
その時々の内情・実情や山口さんの心情までが赤裸々に書かれていて、
「そうだったんだ…」と思うことだらけでした。

特に、6月のネパールでの出来事。
読んでて涙が止まりませんでした。
信じていた人、信じたかった人から、想像もしていなかった形で徹底的に裏切られること。
“人間”としての感情を根こそぎズタズタにされること。
想像するだけで縮みあがる経験だと思います。

今回の本の中で、山口さんは自分のことを「普通」だと言っています。
『情熱大陸』放映以降、勇敢で強く、たくましいというイメージが植え付けられてしまったけれど、
本当は泣き虫で弱い、どこにでもいる普通の人間だと。
私も実際に3月の堺市での講演と9月の大阪店でお会いして、
本当にどこにでもいる同年代の普通の女性に見えました。
線が細くて、ふわふわした柔らかい雰囲気で、でも声はちょっとハスキーで。
街を歩いたら気付かないまますれ違いそうな感じの女性です。
だから、どこからあんなフットワークとパワーが…って思ったのも事実(笑)
ただひとつ、“普通じゃない”（敢えてこういう言い方をしますが）ところを挙げるとすれば、
“信じる力の強さ”じゃないかなと思います。
ネパールでの件もそうですし、バングラデシュでも、もっと言うと小さい頃のいじめでも。
多分、大抵の人はそこで「もう誰も信じたくない」って思っちゃうと思うんです。
ってか、私ならきっとそうなる(爆)
自分の殻に閉じこもって、引きこもり街道まっしぐらになる(爆)
でも、山口さんはそうしないんです。
これ以上ないってくらいこてんぱんに打ちのめされても、自分を、他人を、信じることをやめない。
それが“普通と違う”部分だと思うし、最大の強みでもあるし、逆に弱みでもあるし、
（“弱み”としたのはネパールでの件。最後の最後まで信じようとしたために、
　絶対知りたくなかったであろう1番の裏切りを、身を持って知ってしまったので…）
惹きつけてやまないものでもあるんだと思います。

私も実際に会うまでは、「なんてこの人は素晴らしい人だろう」って思ってたし（半ば神聖視？笑）、
今でもその志の高さや理念、それを実行していく力は本当に尊敬していますが、
公演を聴いたり、手記を読んだりすると、
「すごく“人間くさい”人」なんだと感じます。
そして、そこが多分、山口さんの、マザーハウスという会社の
1番の魅力なんじゃないかと思っています。
人間味＝温かみ。
人間くさい人の手から生まれたマザーハウス。
そこから生まれるバッグは、本当に温かいと思います。


私も、自分に胸を張れるように。
がんばりたいです。


今日、大阪店に2度目の訪問をしてきました。
先月末に山口へ帰省した際、祖母が私の持っていたマイティガルのボストンバッグを見て、
「良いね、このバッグ。同じのが欲しいから買って来て」と言ってくれまして！！
びっくりしたけど、嬉しかった♪
ただ、“同じもの”との指定でしたが、フォーマルなマイティガルのバッグの中で
私の持ってるボストンはちょっとカジュアル寄り。
祖母が持つにはちょっと若々し過ぎないかなぁ…なんて思い、
店員さんと相談しながら、別のバッグを購入しました。
オープン日には店頭になかったバッグで、色も迷いに迷ってピンク色にしました。
ピンク色だけど落ち着いていて可愛いんですよ！！
私も欲しい…(笑)
今週中には届く予定です。反応が楽しみ(笑)
あと、以前 穴が空いたと言っていたジュートバッグも修理に出させていただきました。
全面ジュート張り替えでと伝えましたが、一応 東京の品質担当の方から
状態を見てどういう修理が良い形か、後日連絡が入るとのこと。
マザーハウスは修理も丁寧で良いなと思います♪