『あの頃あるテレビ番組でアメリカの若いファンド・マネジャーが、日本のダイヤモンドを使っての工作作業で高い評価を持つ企業の老社長に、株主こそが大事にされるべきで彼等の利益のために会社の株を売りに出せとせっついて、老社長が断固としてそれを撥ねつけ、「君たちの考えは間違っている。会社は株主のためにあるのではない。まず働く社員のためにある。そして社会のためにこそある。株主たちの営利のために我々は働いているのでは決してない」と逆に説教するのを見て快哉を感じたことがあるが、なぜ我々はかくも容易に、アメリカという他者の言い分に我々の原則を曲げてまでして容易に従わなくてはならぬのだろうか。』
文芸春秋十二月号 石原慎太郎「日本堕落論」より
先日訪問させて頂いたある会社の社長さんから「この記事面白かったから佐藤君も読んでみたら」と頂戴した「文芸春秋12月号」。そしてこの記事とは石原東京都知事の書かれた「日本堕落論」でした。
2010年、今年最後の『心に響くことば』をはたして何にしようかと考えていた今日の午後、頂戴したその雑誌に載っていたその論文の中の一節に思わず膝を打ったので、論文の趣旨からは外れますが、今年最後の『言葉』として取り上げさせて貰いました。
「企業は誰のものか?」この命題に対して自問することは随分前からありました。が、その答えは、これまで過ごしてきた時代や、その時そのときの自らの立場によって変遷を繰り返してきたと思います。そして今現在は、自分も上記の老社長のように思います。
最近、これまでの「会社=自分」という考えというか思いが、どんどん薄らいでいく感覚を感じています(笑)。自分の中では大きな変化です。この心の中の変化が、来年どのような形になるか、今からとても楽しみです(笑)。来年も面白い年に成るに違いありません(笑)。
さあ今年もあと5日です!
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