『勤務地シンガポール』

残りの人生どう生きるか迷い続けてこのまま終わってしまいそうです

やる気さえあれば「戻って」こられる

2009年09月30日 | 素晴らしき人たち

 今日も日中は物凄く暑かったです。その強烈な日差しを避けて昼食に行くときなどは、どうしても「ビルの影」の中を歩きたくなりますね(笑)。光を避けて影の中を歩いて目的地まで行く。なにかの虫になった気分です(笑)。

 さて話は変わりますが、シンガポールは「エリート教育の国」として知られていて、また実際そうでもあるのですが、多くの人たちが誤解していることとして次のような話をよく耳にします。

 曰く、「シンガポールでは10代の前半で試験によって勉強ができる子とそうでない子に分けられ、できる子はそのまま進学コース、出来ない子は、“手に職をつける”コースに強制的に行かせられる。」と、いう内容です。で、そんな小さい頃に頭脳系と労働系に分けられるのは可愛そうだという話ににつながります。

 ところが、日々のレジュメ読みや面接を通して見えてくるシンガポールの教育システムは、そのような短絡的なものではありません。私から見れば、「本人にやる気さえあれば、いつでも勉学コースに戻ってこられる」、そして、「そのような人たちであっても回りはちゃんと受け入れる環境」がそこにあります。

 先日うちに面接に来てくれたSさんも、一旦は“手に職コース”に行ったけどその後働きながらポリテクニック(日本でいうところの専門学校にも似ていますが、ちょっと違います。)で「ディプロマ」の学位を取り、そして今夜間の大学へ通っていて来年に「ディグリー」の学位取得を目指しています。

 確かにちょっと「遠回り」していることもあり、クラスの中では順調に来た人たちよりも「歳が上」です。日本だと、クラスのみんなは同じ年で、1~2歳違うと、「なぜ」という雰囲気がありますが、シンガポールでは歳が異なるのは気にされないと言うか、社会的に受け入れられているという感じがします。ポリテクニックや大学まで行くと、クラスの中で歳が異なるのはむしろ「普通」だと思います。

 シンガポールの教育システムには「敗者復活戦がある」という言葉は適当ではないかも知れません。だって勉強することを止めない限りにおいては決して「敗者」などではないからです。「エリート教育」と一口で言いますが、その内容は多様です。「エリート中のエリートのコース」というのもありますね(笑)。それは将来を国によって嘱望されている人たちです。それについてはまた機会があれば(笑)。

 シンガポール、小さいながらも多様な社会です。やる気さえあれば「戻って」こられる、これは大事ですね(笑)。

にほんブログ村 転職キャリアブログへ
もし宜しかったら「ポチッ、ポチッ、ポチッと」お願い致します。
今日も有り難うございました!

何をもって成功とするか

2009年08月18日 | 素晴らしき人たち

 今晩はWさんと食事をしました。Wさんとお会いするのは約一年ぶりでしたが、お会いして握手をした瞬間、ほんの数週間お会いしていないだけのような気がするほど、この方とはなぜか波長が合います。

 彼と初めて会ったのは私がシンガポールに来て一年か二年後ぐらいで、当時お世話になっていた会社の営業先のご担当者がWさんでした。

 当時は携帯電話が普及しだす少し前のことで、私もWさんも携帯電話を持っておらず、その後双方が転職した後は自然と連絡が途絶えました。

 そして約10年の月日が経ったある日のこと、いつものように応募されてこられた方々のレジュメ読みをしていると、突然Wさんのレジュメが私の目に飛び込んで来たのです。レジュメ中に記されてあった携帯の番号へ直ぐに電話してみると、受話器の向こうから懐かしい声が聞こえてきました。

 双方のオフィスが近いことが分かり、その日直ぐにランチをし、その後かなり頻繁に、Wさんが転職してそこのオフィスを離れるまでお昼をご一緒しました。

 実はWさんがその時転職したのは私の案件でした(笑)。かなり重要なポジションで、転職して間もない頃は、ハードな毎日を過ごされていたようです。お客さん(Wさんを採用して下さった企業さん)からはWさんに対して最大限の評価を頂いたのですが、私は陰ながら少し心配をしておりました。

 それがちょうど一年前くらいです。そして今日Wさんと久し振りにお会いできて私は本当に嬉しかったです。美味しい料理をご馳走してくれたからではありません(笑)。私が紹介したこの一年前のことについて未だに感謝してくれていたからです。

 人材紹介業は何を持って成功とするか、は、私の追及しているテーマのうちのひとつです(笑)。はっきりとこれだと言い切れる答えは未だ持っていませんが、紹介した候補者さんが紹介先の企業さんで楽しく働いていて、尚且つ、その働きぶりが企業さんからもちゃんと評価して頂いていることを見たり聞いたりするのは、やはりとても嬉しいものです。

 取り扱う全ての案件がWさんのケースのように上手くいくとは限らないのですが、ひとつの案件を上手くまとめて企業さんと候補者さんの双方から感謝されるこの仕事はやっていて楽しいものです(笑)。

にほんブログ村 転職キャリアブログへ
もし宜しかったら「ポチッ、ポチッ、ポチッと」お願い致します。
今日も有り難うございました!



カレーライス禁止令

2009年07月24日 | 素晴らしき人たち

 今日のシンガポールは朝方雨、で、その後直ぐに晴れましたが快晴とまでは行かず、一日中ぱっとしない曇り空でした。
  
 さて、またしても一週間が終わりました。今週もいろいろな方々からお越し頂きました。韓国人、シンガポール人、インドネシア人、それにミャンマー人などと国籍も多彩です。その中で強烈な印象を残して去ってくれたのは、やはり今日の午後来て頂いた華人系シンガポール人女性のCさんです。一番最後の方だからかもしれませんが、私にとっては結構強烈でした(笑)。

 まだ20代前半のCさん、話をしているうちに分かったのは「日本が大好き」ということ。なんとすでに十数回日本に行っているのだそうです。それは私がこの13年間の間で帰国した回数よりも多いです!

 大好物は「日本のカレーライス」。それを聞いたとたんに私も仕事を忘れCさんとのカレーライス談義に突入。私が、あるチェーン店での「ご飯1.3キロ、17分20秒」の武勇伝を披露すると、Cさんが返してきた話はなんと、「以前1週間東京に行ったのですが、毎日カレーライスを食べていました。」という話。私が冗談で、「一日一食毎日食べたの?(笑)」と聞くと、「そうです。」と真顔で答えるCさん。「だって日本のカレーライスって、超おいしいんです!」

 聞くと、一週間の滞在のうち前半は毎日三食カレーライスを食べていたそうです(笑)。Cさんとしてはそのまま継続してカレーライスを食べ続けたかったとのことなのですが、そんなCさんにストップをかけたのは一緒に行った彼氏。目の前で毎回カレーライスを食べ続ける彼女に対して、とうとう我慢も限界に達し、「カレーライスを食べ続けるのはもういい加減止めてくれー!」と、ついには「カレーライス禁止令」が出されたとのことでした(笑)。

 それにしても凄いです。これも何かを徹底的にやり遂げる力、「徹底力」、でしょうか(笑)。Cさん転職もその勢いで行きましょう!

にほんブログ村 転職キャリアブログへ
もし宜しかったら「ポチッ、ポチッ、ポチッと」お願い致します。
今日も有り難うございました!

連綿と続くご縁

2009年07月03日 | 素晴らしき人たち

 今回いろいろとお世話になっているコンサルタントのFさんと、近々共同で執り行うセミナーについて、今日話し合いを持ちました。

 Fさんとは、ある共通の知人の紹介で4~5年前にシンガポールでお会いしたのですが、そのとき同じ山形県酒田市出身、そして同じ亀城(きじょう)小学校卒業と知って大変驚きました。また更に学年をお聞きすると、なんと私の一つ下ではないですか!そして共通の知人や友人の名前もすらすら出てきたときはもっとビックリ、まさかシンガポールでそれらの懐かしい名前を聞くとは思いもしませんでした。

 その後たびたび食事などご一緒していたのですが、今回初めて仕事を一緒にさせて頂くにあたって、最近お会いする回数が増していました。

 そして今日、何気ない雑談の中で判明したこと、それはなんとFさんのお祖父さんと私の祖父が知り合いだったと言うことです。これには本当にビックリしました(笑)。その瞬間、ですが、お互いの背後にそれぞれのお祖父さんが立って、そして我々を暖かく見守っているような気がして、鳥肌、決していやな感じではなく、が、立ちました(笑)。

 いやー、こんなことってあるのですねぇ。祖父の時代のご縁がここシンガポールで、と思うと、とても感慨深いです。連綿と途切れることなく続くご縁、もしかしたら、普段何気なく会っている人たちの中に、お互いのご先祖様がその時代に会っていた、とう人たちは、もしかしたら、いや、きっと多いと思います(笑)。そう思うと、自然と感謝の念が湧き起こって来ます(笑)。

 それでは皆さんも、どうぞ良い週末をお過ごし下さい。

にほんブログ村 転職キャリアブログへ
もし宜しかったら「ポチッ、ポチッ、ポチッと」お願い致します。
今日も有り難うございました!


成長を感じられる喜び

2009年06月30日 | 素晴らしき人たち

 今日も暑い一日でした。徒歩で15分ほどのお客さん先に行くだけで、かなり汗ばむくらいの暑さでした。これだけ暑さが強烈だと、不況やインフルエンザを感じている余裕も無いくらいです(笑)。

 そんな暑さの中向かった先は先日電話を下さったFさんのオフィスです。Fさんは約2年前に日本の大学を卒業後、「新卒」としてシンガポールにやって来ました。当時は「候補者」さんとして対応させて頂いたのですが、残念ながらうちの案件では決まらず、他のエージェンシーさんの案件で就職を決められました。

 当時、「就職が決まりました!」の連絡は頂いたものの、その後特にコンタクトをとり続けていた訳ではありませんでした。それが今回、今お勤めの企業が人材を募集するにあたり、私へ声をかけて下さった訳ですから、まだ覚えていてくれたことに心から感謝です(笑)。

 今回Fさんと約2年振りにお会いして、私は本当に嬉しかったです。それは彼の成長を目の当たりに出来たからです。それは言葉遣いや物事の説明の仕方、そして何よりも彼の謙虚な態度に如実に表れておりました。若い人はこうまでも「伸びしろ」が大きいものかと思わされました。と、同時に、自分が少し歳を取ったことも感じさせられた次第です(笑)。いやしかし、自分だってまだまだ変えられるんだと、一方でFさんから励まされたようでもありました。そんな元気を貰った帰り道、今度は暑さを感じる余裕が無かった程です(笑)。


にほんブログ村 転職キャリアブログへ
もし宜しかったら「ポチッ、ポチッ、ポチッと」お願い致します。
今日も有り難うございました!


アジアの企業間の発注者と受注者をマッチングする

2009年06月23日 | 素晴らしき人たち

 以前このブログでご紹介した上海在住の末富さんのメルマガ「AsiaGATEマガジン-日本とアジアをつなぐ情報誌-」、そしてそのメルマガと同じ名前の旗艦サイト、「AsiaGATE(アジアゲイト)」が、晴れてオープンしたというお知らせを末富さんから頂きました。

 末富さん、本当におめでとうございます!

 詳しくは6月23日に発行されたこちらのメルマガをご覧になって頂ければと思うのですが、ちょっとだけ、そのメルマガから下記に転載させて頂きます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■特集:いよいよ始動!「AsiaGATE(アジアゲイト)」で何ができるか?
──────────────────────────────────
  
  さて、AsiaGATE(アジアゲイト)とは何者か?
  いったい、何の役に立つのか?
 と思われる方も多いことと思います。

◆ひと言で言うと?

  アジアの企業間の受発注をサポートするサイト、
  発注者と受注者をマッチングするサイトです。

  とは言っても、海外取引が必須ではありません。
  国内取引でも利用できます。

  AsiaGATE(アジアゲイト)の基本思想は、
 『国境を意識することなく、ビジネス活動を展開する!』
 だからです。

◆取扱品目は?

  IT関連製品販売、各種サービス、ソフトウェア開発、
 ハードウェア開発、マーケティング、Web制作、
 BPO、コンテンツ・メディア、アライアンス、人材、
 人材育成、セミナー、出張手配等です。

  詳しい取扱品目カテゴリは下記をご参照ください!
  https://asiagate.jp/pages/category

◆いったいどんな活用方法ができるのか?

──────────────────────────────────

 この続きは、本家のメルマガでご覧下さい(笑)。

 6月23日発行のメルマガ
 AsiaGATE(アジアゲイト)


 今日のシンガポールは一日中良い天気でした。実は今日、飲み友達のBと一杯行こうかという話しになっていたのですが、急にBの都合がつかなくなり、次回Bがアメリカ出張から帰って来てから、となった次第です。

 それはそれで仕方の無いことですが、午後から自身を「断水状態」にして夜に備えていたこっちとしては、少なからず肩透かしを食った感じがします。「なんだよーそれー」とBに悪態をついたりして(笑)。こんな時って、行き場を失った鳥、みたいな感覚になりませんか?私だけか?今晩すんなり家に帰れなかったりして(笑)。

にほんブログ村 転職キャリアブログへ
もし宜しかったら「ポチッ、ポチッ、ポチッと」お願い致します。
今日も有り難うございました!


正直過ぎ

2009年06月10日 | 素晴らしき人たち

 シンガポールはこの時期、先日も書きました通り、「グレート・シンガポール・セール」なる、全島あげてのセール、売り出し期間、ショッピング・シーズンに突入しています。

 それとちょうど時期を同じくして毎年やってくるのは、大学を卒業した方々の、いわゆる「新卒」の皆さんの就職シーズンです。卒業式自体は7月ごろにあるようなのですが、5月ごろから、もしくはもっと早く、試験の結果がでて「パス=卒業」となった方々は仕事先を探します。日本の就職事情とはかなり異なります。

 そのような「新卒」の方々、募集のポジションによってはうちにも面接に来てくれます。今年も何名か面接しました。その中に、うら若き女性のTさんがおります。Tさんは国立大学卒業でしたので、面接前は「頭が物凄く切れる才媛」とイメージを抱いておりましたが、実際お会いしてみると、「才媛」というも、大人しく、穏やかで、どんな質問をしても、恥ずかしそうな表情をしながら一瞬下を向き、それから答えるといった、なんともホンワカとした感じの方でした(笑)。そして、そのTさんにあるお客さんから面接のお引き合いあり、面接という運びとなったのです!

 面接後、そのお客さんから電話がありました。「Tさん、人柄がとても良かったので、新卒の方で経験は無いけれども、こちらがしっかりと教えれば、やっていけるのではないかな、と最初は思ったのですが。。。」と。こう来ますと、あとのお言葉は聞かなくとも想像がつきます(笑)。社長、何がダメでしたか、という私の問いに、そのお客さんは、「ダメ、というわけではないのですが、Tさんに、“将来したいことや夢はありますか?”と聞いたら、“お母さんがやっている喫茶店の仕事をしたい。”と答えたのです。まあ、それも正直で分かりますが、企業へ面接に来ている訳だし、当社の仕事に興味がある、それを是非やらせてもらいたい、ぐらいのことは、少し言ってもらいたかったなあ(笑)。」と。

 その社長さんも、とても穏やかで優しいお方なので、私としましては、私のお願いを聞いてくれて面接までして下さったのに申し訳ないという気持ちになりました。一方Tさんに対しては、「Tさんダメだよ、これは面接なんだよ、」とオヤジ系説教をたれそうになったのです、まあこれもTさんらしいなあと別の方法で結果を伝えたいと思います。シンガポールの就職現場の雰囲気は、日本の新卒の皆さんにはなかなか想像できないかも知れませんね(笑)。世界にはいろいろな国があり、人が生活しているのですね(笑)。頑を張らずに、がんばりましょう!

にほんブログ村 転職キャリアブログへ
もし宜しかったら「ポチッ、ポチッ、ポチッと」お願い致します。
今日も有り難うございました!

遠くにありて思うもの

2009年05月26日 | 素晴らしき人たち

 「私は佐藤さんから情報を仕入れるためにお誘いしているのだから、どうぞ気にしないで下さい。」とのお言葉にすっかり甘え、K社長からはいつも本当にご馳走になっています(笑)。

 今日もK社長行きつけのお店でランチをご馳走になりました。頻度としては、だいたい一ヶ月に一度くらいでしょうか。お店の人に「いつもの」と一言言うだけで、メニューには載っていない「スペシャル」が出てきます(笑)。K社長、いつも有り難うございます!

 ところで、K社長とのお話の内容ですが、それはとても多岐に渡るのですが、最終的に行き着くのはいつも「日本のこと」です。経済や政治、そして文学や歴史など。その博識ぶりには本当に敬服します。

 K社長は私よりもシンガポール歴が長いです。シンガポールだけでなく、外国に住み暮らすと、余計日本の事が気にかかったり、またはこれまで気づかなかった「良さ」を再発見する機会に接します。「故郷は遠くにありて思うもの」とよく言われますが、こちらに居て日本を想う事は丁度それにあたりますね(笑)。

にほんブログ村 転職キャリアブログへ
もし宜しかったら「ポチッと」お願い致します。
今日も有り難うございました!

 




新しい学びが欲しい

2009年05月25日 | 素晴らしき人たち

 今日うちに面接に来てくれたIさんは華人系マレーシア人の女性です。これまでいろいろな国々の華人系の人たちとお会いしてきましたが、それぞれシンガポールの華人系の人たちと比べますと、それぞれのお国柄を表わしているような「雰囲気」が少なからずあります(笑)。

 独断ですが、マレーシア華人の人たちはシンガポール華人の人たちと比べて、どこかしら「おっとり」した感じがあります。またレジュメを拝見しても「ひとつの会社に長く働いている」というケースが、全てではないにしても、多いと思いますので、そこから「辛抱強さ」も感じます。

 Iさんも私のイメージ通りのマレーシア華人の方で、話し方もどこかゆったりしていて、私としては好感が持てます(笑)。そんなIさんの悩みは、今の仕事から得られる満足感や満足度にありました。約5年間今の会社で働いてきて、仕事といえば毎日決まったことばかりを繰り返しするだけのようです。それはそれでとても大切なことだとはご本人も十分分かっているのですが、まだ20代後半で学ぶ意欲や新しいことにチャレンジしたい気持ちが旺盛な彼女としては、今転職しようかどうか迷っているようでした。

 そのように考えるきっかけとなった出来事が最近あったそうです。お聞きすると、「会社が新しい部署を立ち上げて新しいビジネスに参入すると言うことがあって、自分としても“これはチャンスだ!”と思って自分がその仕事をやってみたいと手を上げました。自分のほかにも手を上げた人もいました。ところが会社は外部から新しい人を採用したのです。そのビジネスの経験者ならばまだ話がわかりますが、そうではなかったものですから、“ああ、この会社に長く居ても新しく何かを学ぶ機会はないのではないか?”という思いに至ったのです。」とのことです。

 企業側から見てスタッフに「チャンスを与える」ということは人材育成にとってもとても大切なことだと思います。どなたが言った言葉かは今ど忘れしてしまいましたが、ある高名な経営者の方だったと思いますが、「(経営者として)与えるのはチャンスだけ」と仰ってた方がいらっしゃいました。理想かも知れませんが、人材育成の要諦だと思います。

 さてこのIさんには今後どんなご縁が待っているでしょうか。個人的にも楽しみですが、仕事を通じて何かお役に立てれば嬉しいです(笑)。

 ところで話は思いっきり戻りますが、私の「華人系マレーシア人論」、改めて考え直してみると、どーも「おっとり系」とは対極にある「かなりアグレッシブ系」な人たちも多いですねー(笑)。有名な水処理会社の女性創業者もマレーシアご出身ですね。あと私の知り合いの中にも、こちらは男性ですが、シンガポールに働きに来て、その後独立、その会社が数年後に物凄い価値の高い会社になり、とある米企業から買収のオファー。さっと売って今や前足を高く上げた馬をシンボルマークにしているイタリア製の車に乗り、複数の会社に投資する投資家となっている人もおります(笑)。要は「○○人」ということではなく、「その人」ということなのでしょうねぇ(笑)。

にほんブログ村 転職キャリアブログへ
もし宜しかったらポチッとお願い致します。
今日も有り難うございました!


ビンゴ!

2009年05月21日 | 素晴らしき人たち

 今朝一番であるお客さんから電話がありました。

 「佐藤さん、景気は相変わらず悪いんだけど、こんな時こそ営業マンを採用してセールスの底上げをしたいと思うんだ。」と、社長さんは仰ります。

 素晴らしいです、社長!先日ランチをご一緒した時は、「いやー当面は採用はないねー(笑)」と笑いながら仰っていたので、その後景気の動向を見られて、今回の「打って出よう」というご判断になったのかと思います。確かに当時のシンガポールの平均株価は1,400ドル~1,600ドル台だったのですが、今は2,000ドル台前半まで戻って来ています。詳しい背景は存じ上げませんが、いずれにしても社長さんのお電話に感謝です(笑)。

 それでね佐藤さん、今回の人は・・・、と社長が「理想の人材像」について話始めたとき、私はあるひとりの候補者さんを頭に思い浮かべました。先日うちに来てくれた華人系シンガポール人のUさんです。

 「・・・と、言うことなんだけど、そんな人いない?」とお話を締めくくられた時、「1人おります、社長!」と咄嗟に反応してしまいました。まずは経験、社長が上げた○○の経験があります。そして営業としての担当エリアの経験、インドやスリランカ、正に今テリトリーとしている国々です。そして決め手はある会社で働いたことがあること。そのある会社とは今回のお客さんの外資系競業相手です(笑)。そして私が、「社長、UさんはそのH社での営業経験もあります、」と言い終わるや否や、「ビンゴ!!」と社長さんの強烈な一言が飛んできました(笑)。(鼓膜が破れそうになりました。いや、採用してくれるのだったら、鼓膜のひとつやふたつくらい・・・)

 その後、早速Uさんに電話してそのことを伝えると、こちらも「是非お願いします!」とのことで、急遽明日に面接をアレンジとなった次第です。今から期待し過ぎるのは良くありませんが、なんとかお互いにとって良い話になればいいなと思っています。しかし、レジュメも見ていないのに面接のお引き合いを頂けることを思うと、「また、口車に乗せてしまったかな」と思わないではないですが(笑)、それだけ信用して頂いているということで、身を更に引き締めて(本当に引き締まってもらいたいものですが、)「人材道」に精進していかねばと思います(笑)。


にほんブログ村 転職キャリアブログへ
もし宜しかったら「ポチッと」お願い致します。
今日も有り難うございました!




一筋な思い

2009年05月08日 | 素晴らしき人たち

 今日お昼、今にも雨が降り出しそうな曇り空だったので、ランチアポには傘を持って出かけました。ところがお茶をして店から出てきた時は空は既に真っ青な青空、その後、午後のアポに出向く際はかなり強い日差しの中を歩かねばなりませんでした(笑)。

 さて今日は何を書こうかなあと思い悩んでいると、お客さんから一本の電話が飛びで来ました。それはなんとCさんへのオファーの電話でした。

 私は大喜びで早速候補者のCさんへ電話すると、Cさんも大喜びで「有り難くお受け致します。」と「即決」でした。

 このようにサラッと書いてしまいますと、すんなり仕事が決まったように感じられるかも知れませんが、今回のこのCさんのケースは、かなり「波乱万丈」でした。私などは何度も、「ダメかなー」と弱気になりましたよ(笑)。

 選考の初盤戦こそCさんが有利でしたが、その後強力な対抗馬が現れCさんは二番手に、しかし最終的にその対抗馬が疲れ尽きて戦線離脱、そしてオファーは終にCさんに!その間なんと4週間!

 途中戦況が不利になった際に、私はCさんへ他の案件もあたるよう言いました。Cさんも、「はい、じゃあ他も探して見ます。」と仰っていましたが、先ほど電話でお話したら、どうやら今回は他の案件はあたらず、こちらの企業さん「一筋」で、最終的な結果がでるまでずーっと待って待って待ちぬいたようです(笑)。

 Cさんこの度は本当におめでとうございます!お陰で私も今晩はぐっすり眠れそうです(笑)。まずその前に、「ビール」だぁ!

------------------------------------------------------------
にほんブログ村 転職キャリアブログへ
今日も有り難うございます!


イチローのカレーライス

2009年04月27日 | 素晴らしき人たち

 シアトル・マリナーズのイチロー選手が「カレーライス」を食べるシーンを見ました。

 本人から見て左側にご飯、そして右側にカレーがお皿の真ん中から綺麗に左右に分かれていました。

 私が注目したのはイチロー選手のカレーの食べ方。まずスプーンを右手に持ち、左側のご飯をスプーン3分の1程すくい、それを右側のカレーにチョンチョンとつけて食すのです。

 カレーライスの食べ方は人それぞれです。自分の場合は、ご飯とカレーの位置や分け方はイチロー選手と同じなのですが、食べ方はその逆で、スプーンでカレーを少しすくい、そしてご飯の一部分にかけて食べるという食べ方です。考えてみれば、カレーとご飯の左右の位置が逆の人、ご飯とカレーの量の割合、それにご飯にかけるカレーのかけ方、さらにご飯の上全体にカレーをかける人、などなど、カレーライスひとつとってもその食べ方は人によって異なります。皆さんの食べ方は如何でしょうか(笑)。

 それにしても、イチロー選手はメジャーに移籍してから7年間の間「毎日カレーライス」を食べ続けているそうです。それもお昼12時の少し前に朝食と昼食を兼ねての食事だそうです。

 朝起きてから試合までの間、毎日同じことを同じようにたんたんと繰り返すことによって、試合に向ける集中力が段々と高まって行くのだそうです。物事をたんたんとこなす、もの凄い「徹底力」に感心させられました。

 自分は、というと。朝起きる時間もバラバラ。食事を取る時間も食べるものもバラバラ、出社時間も帰宅時間もてんでバラバラです。心も、一日の中で上へ下へと振幅が大きいです(苦笑)。

 「日常」というものの捉え方。同じことを毎日たんたんと続けること。徹底すること。言うは易し、行うは難し、ですが(笑)。

------------------------------------------------------------
にほんブログ村 転職キャリアブログへ
今日も有り難うございます!

 


抵抗がなければ飛べない

2009年04月24日 | 素晴らしき人たち

 昨日の夕方Sさんが仕事帰りにうちへ訪ねて来てくれました。

 Sさんとお会いするのは本当に久し振りです。もうかれこれ2年振り、もしかしたら3年経っているかも知れません。

 会った瞬間、なんとも言えない逞しさに体全体が包まれているような気がしたのですが、それはその後Sさんからここ2、3年の出来事をお聞きしたときに納得が行きました。

 Sさんからお聞きしたご自身の体験、それはもう大変というのを通り越して凄まじいものでした。そしてそのような、普通の人だったら潰れてしまいそうな、次から次へと、これでもかと降りかかる仕事や恋愛そして家族に関する問題に対して、今は笑いを交えながら振り返ることが出来ているSさんを、私は素晴らしいと思いました。

 Sさん、お会いした時に明るさと逞しさを感じたのですが、どうしてそのような心境になれたのですか、という私の問いに対してSさんは、最後は開き直りです、と笑いながらこう付け加えてくれました。「もう最後は、“どんなことでも来い!”という心境になりまたね(笑)。そしてその時、自分に対してそして見えない何かに対してこう言ったのです。“私はどんなにぼろぼろになろうとも、どんなにはいつくばってでも、寿命のある限り絶対生き切ってやる!”と(笑)。」

 たくましーですねー(笑)。そしてSさん、最後に味のある話をしてくれました。

 「飛行機が空気抵抗という“抵抗”がなければ空を飛べないように、人間も何らかの“抵抗”がなければ成長できないような気がします。」

 Sさん!素晴らしいです!

------------------------------------------------------------
にほんブログ村 転職キャリアブログへ
今日も有り難うございます!



夢のお告げ

2009年04月20日 | 素晴らしき人たち

 さて今日からまた一週間が始まりました。バタバタと忙しい日々が始まりますが、それに感謝をしながら過ごしたいと思っています。

 今日の最後の面接に来てくれたPさん、お仕事が終わった後、お疲れのところ有り難うございました。これから企業さんへご提案しますが、現在のお給料が先方のご予算より高いので、企業さんが引いてしまわないように気をつけながら提案して行かねばと思っています。なんとか面接のお引き合いを頂けるように進めたいです。

 ところでPさんのことなのですが、とても魅力的なお人柄で、業界でのこれまでのご経歴もとてもしっかりしている方なのですが、その仕事には全く関係のないことで私の目に留まったことひとつありました。それは「一ヶ月間タイの僧院で僧侶になった」という経歴です(笑)。その箇所について少し質問をしてみると、こんな答えが返って来ました。

 「実は、このような話をすると信じてくれる人もいるのですが、大概の人たちは笑ってあまり真剣には聞いてくれないのです。。。あの頃、よく夢を見たのですが、その夢はいつも同じ夢で、それは、オレンジ色の袈裟を着たタイのお坊さんが出てきては、“こっちに来て仏門に入れ”と繰り返し言うのです。あまりにも頻繁に見るものですから、私も次第に、“俺、タイに行って僧侶に成ろう”という思いがわきあがって来て、それで終にはタイに行って、一ヶ月間だけでしたが、僧院で修行と生活をしたのです。その僧院に初めて行ったときはとても驚きましよ。なぜって、もう亡くなってしまっていたそのお寺の偉いお坊さんの写真を見たときですが、夢に何度も出てきたのはまさしくそのお坊さんだった訳ですから!」

 Pさん、無事修行を終えてシンガポールに帰国してからは、もうそのお坊さんの夢は見なくなったそうです。

 いやーなんとも面白いです。Pさんの話のこれから先は、ちょっとオカルトちっくになって仕舞いそうなので省略致します(笑)。

 しかし、私の面接も、結構変な面接っすよね(笑)。

------------------------------------------------------------
にほんブログ村 転職キャリアブログへ
今日も有り難うございます!


俺たちは“スモール・ドット”

2009年04月14日 | 素晴らしき人たち

 今日は日中出っ放しだったのですが、街中は物凄く暑かったです。そして相変わらず沢山の人で、お店やレストランを見てもどこが「危機」なのか分からなくなってしまう気がふとします(笑)。

 一方、テレビや新聞を見ると、シンガポールの景気後退は政府の当初の予想を超えるもので、最近発表になったGDPの数値もかなり悪く、「建国以来の経済危機」などの言葉がニュースのヘッドラインを飾っています。この温度差、シンガポールのオフィスの「寒さ」と外の「暑さ」程の差が、いやそれ以上の差が有るように思えます(笑)。

 「俺たちは“スモール・ドット(小さな点)”に過ぎない。世界の景気やシンガポールの景気がいくら縮小したって、それは大企業にとっては大変だろうが、俺たちみたいな“スモール・ドット”にとっては、縮小したと言ってもまだまだ拡大の余地が沢山あるんだ。現にオーダー(注文)も増えている。単価は下がったけどね。量をこなしていけばいいんだ。」

 こう元気の良い話をしてくれたのは今日久し振りに立ち寄った印刷屋さんの2代目社長のFさん。こちらともご縁で、お付き合いは私が前職時代携わったあるプロジェクトで難しい「色」の案件があった際、大手の印刷屋さんでも出来なかったのを、職人気質の彼のオヤジさんが引き受けてやってくれたことから始まります。オヤジさんもまだ現役ですが普段は工場に居て、オフィス兼店舗は全て息子さんが仕切っているようです。

 驚くべきことは、彼らは一切「営業をしない」そうです。殆どのお客さんは開業以来から紹介に継ぐ紹介で増えてきたそうです。(そう言われれば私も最初はある方の紹介でした。)そんな彼らの商売はなんと30年!「ヒットエンドラン」が多いこの場所では賞賛に値する30年という年数です。

 若いFさんの話をお聞きして頭に思い浮かぶのは日本の100年200年と続く「老舗」。例えば、景気の良いときでも商売をむやみに広げない。そして景気の悪いときでも人を切らない。お客さんはお客さんの紹介でやってくる。そのお客さんに対して良い仕事をする。とっても京都的?、日本的ですよね(笑)。

 このブログでかくのたまう私も「スモール・ドット」です。まだまだがんばれる余地はいくらでもある。「No Complain」です(笑)。

------------------------------------------------------------
にほんブログ村 転職キャリアブログへ
今日も有り難うございます!