(2020年6月執筆)
6月1日は「聖霊降臨祭の月曜日」で祝日でした。
ロックダウンの緩和で人の移動はかなり自由になりましたが、不要不急ゆえに一応「州を超えての移動はまだ控えよう」と思い、今回のリハビリ日帰り旅はヘッセン州内の目的地になりました。フランクフルトから約100km(急行列車で80分)というとかなりの距離ですが、フルダからさらに約100km北に行ったカッセルもまだヘッセン州内。フラン . . . 本文を読む
これは日本に帰ってきてから知ったのだが、『ヨーロッパ百名城』というものがあるそうだ。ノミネートされている100件のうち、実に52件が世界遺産に登録されているという。この選定における「ヨーロッパ」の範囲は「ウラル山脈・黒海・マルマラ海・エーゲ海以西」となっている。城を「防御的構築物」と定義し、古代ギリシャやローマのように市街を城壁で囲って防御している城郭都市も 「個別城郭と共にヨーロッパ城郭の重要な . . . 本文を読む
このポルトガル旅日記でたびたび名前が挙がる、テージョ河。スペイン・アラゴン地方に源を発し、アランフェス、トレドを経てポルトガルを横断し、リスボンの西で大西洋に注ぐ。全長1000㎞に及ぶ大河である。滔々たる流れの向こうにはどんな土地が広がっているのか・・・海のように広がるテージョの対岸を遠く眺めて、きっと昔のリスボン人は思いを馳せたに違いない。
だからこんな名前がついた。
テージョの彼方=アレンテ . . . 本文を読む
"Aqui...Onde a terra se acaba e o mar começa"
「ここに地終わり、海始まる」
ポルトガルの詩人ルイス・デ・カモンイスの叙事詩「ウズ・ルジアーダス」の一節を知らなくても、一度は「大陸の果てる場所」に立ってみたいと思っていた私。今回の旅で、はからずも夢が叶うことになった。この日、天気を調べるとリスボン近辺は一週間ほど晴れが続くらしい。冬に雨が多い、曇りがち . . . 本文を読む
2012年1月2日、月曜日。当時の私たちは(欧州の拠点として)ロンドンに住んでいた。この日は昨日までのドンヨリとした雨雲がキレイに消えて、見事に晴れた。冬は天気が悪いと霧でフライトが欠航したりするので、まずは一安心。リスボンへは午後便であったので、のんびり朝兼昼を食べてから出発した。
ロンドンからリスボンへは1800キロ、2時間半のフライトである。空港は中心地から7キロと近いせいか、着陸のア . . . 本文を読む
ポルトガルへの旅 (2012年1月アーカイブより)
ポルトガルと言えば21世紀も20年を過ぎた今日、すっかりヨーロッパ内での「一流国」とは言いがたい立場に甘んじてしまっている。いや、これは随分控えめな表現かもしれない。何せ今ではギリシャと並んでユーロ経済破綻の引鉄となりかねない「経済三流国」なのだから。しかし世界史において、この国が最も輝きを放った瞬間も確かに存在していた。
大航海時代(初期 . . . 本文を読む
フランクフルトからの1日旅🚞
📎
フランクフルト中央駅(Frankfurt HBF)
↓🚞
マインツ中央駅(Mainz HBF)
↓🚞
ビンゲン(Bingen am Rhein/Bingen Stadt)
↓🚢
リューデスハイム(Rüdesheim am Rhein)
↓🚶♀️🍇🌿
ニーダーヴァルト戦勝記念碑(Niederwalddenkmal)🏰
↓🚶♀️🍇🌿
リューデスハイム(Rüdes . . . 本文を読む
渡英後4か月が経ちました!
冬の暗く長い夜を体験した後の春の訪れ、陽光の明るさは理屈抜きで「ありがたい」と思えるものです。北ヨーロッパの人たちがハルを待ちわびる、短い夏を堪能する気持ちが身にしみてわかった4ケ月でもありました。
さて欧州にはこの時期「イースター(復活祭)休暇」というものがあり、毎年暦が変わるものの今年は土日をはさんで4連休!どこ行く?!何する?!答えは明快!「食べ物が美味しくて幸 . . . 本文を読む
さて、ゆる〜く世界遺産と各地の旨いモノを訪ねるイタリア旅も、後半に入りました。
朝9時半のバスでウルビーノを出て、約3時間半。ようやくボローニャ中央駅まで戻ってきました。(午前中のペーザロ駅発ボローニャ方面行きの列車は、9時台の3本を逃すと11時台までありません・・・ウルビーノに1泊した後は、頑張って早起きした方が良いでしょう!)
<ボローニャからマントヴァへ>
ボローニャ中央駅から、REV . . . 本文を読む
今回のイタリア旅行は「今までに一度も行ったことのない場所に行こう」というのがテーマのひとつでした。
それじゃ、どこに行こうか?・・・これを決めるのになかなか時間がかかりました。
フライトをボローニャin/outにしたので、例えばナポリやローマ近郊、あるいはピエモンテ方面まで足を伸ばすのはちょっと勿体ない。(そのまま現地から飛んでしまう方が楽!)
候補に挙がったいくつかの都市から、私が選んだの . . . 本文を読む
さて。今日は大移動、朝からボローニャの北東にある古都ラヴェンナへ。
午後はアドリア海沿いに南下、リミニからサンマリノ共和国へ向かいます。
★エミリア・ロマーニャ州観光のポイント
・ミラノ〜ボローニャ〜リミニの幹線上にある町は、上手に回れば半日ずつで観光可能です!(ランチは手軽に、夜をしっかり、など時間を有効活用)
・列車の本数が少ない路線は、乗り継ぎに注意しましょう。また、予定していた電車にうっ . . . 本文を読む
2017年10月、久しぶりに「我が心の故郷」イタリアを旅してきました。
前回はリグーリア三昧(+ちょっとだけトスカーナとエミリア・ロマーニャ)でしたが、今回は主にボローニャを拠点とした4州(エミリア・ロマーニャ、マルケ、ロンバルディア、ヴェネト)の食べ歩き&街歩きです。テーマは「リピートも良いけど、行ったことのない街にも出かけよう♪」← 単にER州内行き尽くした感があるだけ。
イタリアが好き、と . . . 本文を読む
起きなくては!というマスト感で、アラームを今回初めてセットしたにも関わらず眠りが浅く、3時45分に「ハッ」と目覚めてしまった。まだ1時間あるな、と安心して、そこからようやく深く眠れたような気がする。
身仕度完了、梱包完了、予定通り6時前にチェックアウト。フロントのオジサマにカフェラテ入れてもらって、小腹を満たし、出発! まだ日の出直後で涼しい空気の中、5分で駅に到いた。
見ると1本早い6:10の . . . 本文を読む
世界の車窓から ~イタリア紀行2016夏~
サンマリノ共和国から黄昏のフィレンツェへ
2016年7月19日。
西行きの旅は毎日朝が早い。朝6時には目が覚めていた。
昨夜は生ハム&サラミ祭りでお腹いっぱいだったので、そう空腹でもなく、レストランから持ち帰ったサラミとサルシッチャ入りフォカッチャ、ガス入り水、ルームバーのコーヒーで簡単な朝食にした。ビタミン不足は後でトマトかオレンジジュース . . . 本文を読む
世界の車窓から ~イタリア紀行 2016年夏~
古都ラヴェンナ モザイクの絢爛
(4年前の記事になります)
☆
1年2ヶ月ぶりのイタリア。
そもそもはGWの渡欧を仕事で諦めざるを得なくなり、代償として(笑)気の早い夏休みをとると談判して勝ち取った、そして「一人でイタリアに行きたい」というワガママから実現した休暇である。
ウィーンからボローニャへの直行便が飛んでいる、というの . . . 本文を読む