再演『真田十勇士』東京公演が終わってしまいました…!
初演時を上回る、21公演中7公演に参戦w 気づけば3週間があっという間でした。
始まる前は「再演なのにこんなにチケット取って大丈夫か?」
初日は「あれ?こんなはずじゃ?」
4日目には「やっぱりこの舞台凄い!」
中日には「心臓が止まるかと思った!」
3週目には「みんなガンバレ!」
そして最後の週末…「ありがとう!!!」
やっぱり、私はこの『真田十勇士』という作品が(理屈抜きに!心から!)大好きなんだ~!!!
大好きだからチケット買ってしまう。大好きだから通ってしまう。そしてますますハマってしまう無限ループ。
そして何度観てもやっぱり無心に魅入られてしまう。舞台マジックの恐ろしさを痛感しております。
再演総括は改めてひとつひとつの場面や台詞を思い出しながらゆっくり書く予定です。
取り急ぎメモしたカーテンコールのレポートです。
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≪東京千秋楽 カーテンコール挨拶≫
カーテンコールは4回。締めの三方礼が終わり、いよいよ座長のご挨拶です!
しかし上川幸村様、話し出そうとすると客席から「上川さ~ん」とオバチャンの声がかかります。普通に受けて「ハイ上川です」って言っちゃうのは律儀なんだかネタなんだか…(笑)そして再度口を開こうとすると今度は「殿~!」と呼ばれ「ハイ殿です、上川です」(笑)…っていうか!!掛け声かける人は「ちゃんと空気読んでくださいw」といつも思うのです。(歌舞伎でも大向うの掛け声は「その道のプロ観客」が「絶妙のタイミング」と「通りの良い声」でやるからこそ、カッコいいのだっ!)
出鼻をくじかれるも、仕切り直して幸村様「ありがとうございます。東京公演もおかげさまで千秋楽を迎えることができました。3週間は本当にあっという間でした。光陰矢のごとし、と申しますが、まさしくその通りで、時間が飛ぶように過ぎてしまったと感じています。さて、ここで!(と、柳下くんのほうに手をのばして)今回一番苦しんで、一番頑張ったトモから一言もらいたいと思います」(大拍手!)
佐助「え?ええっ??(すっごく動揺)うわ、全然考えてなかった…!(ひたすら動揺している様子w)えーーっと…知っている方もいらっしゃると思いますし、知らない方もいらっしゃると思うのですが、あ、知らない方のほうが多いかな?実は、今回本番中に怪我をしてしまいました。それで、殺陣とかお芝居で他のキャストに助けてもらって、キャストだけじゃなくてスタッフの皆さんにも助けてもらって、何とかここまでやりきることができました。本当に感謝しています。この先も助けてもらうことになりますが…甘えるところは甘えて(観客席から笑い)…はい、甘えます!(大笑い)まだ地方公演もありますので、よろしくお願いします!!」(ぺこり)
観客の大きな拍手。キャストのみなさんも嬉しそうな笑顔。
そして拍手をタモさん切り(「いいとも!」のアレです)する殿おちゃめ! ←残念ながら微妙に揃ってなかったw
幸村様が「この先…」と話し始めた矢先に、空気を読まない客席からまたも「上川さーん」と声が飛び「あの、しゃべっていいですか?(爆笑)…いや今お客さんとバッティングしちゃって。しゃべっていいんですよね?しゃべりますよ?(笑)」と念押しする一幕も。
幸村様「この先、名古屋、大阪、福岡にこのお芝居を持って回ります。4都市公演全部制覇した方・先着10名のみなさまに(ふところをゴソゴソ)このマキビシを…」(観客どよめく)
佐助「あげませんっ!!」(笑)
幸村様「え、あげないの?ダメなの?…じゃあ、あげませんということで(またゴソゴソとマキビシをしまう)」(爆笑)
貰ってどうするんですか、殿…(^^; と思わずツッコミ。ちなみに新兵器の「マキビシ」、冬の陣で佐助が撒いてるのはラバー製の踏んでも痛くなさそうな感じのモノかな?と思っていたのですが、めしやのシーンで幸村様が手にしていたのは、黒い針金をダブルコイル状にして(Xの字型)四方にトゲが出ているというもの。あれは上から踏んでも問題ないけど、ちょっと痛そうです。
24日にもありましたが、マキビシのお陰で面白いアドリブが追加w
楽屋ネタより断然こっちが面白い!これも演出変更による思いがけない効果?!
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≪東京千秋楽 めしやの殿アドリブ≫
幸村様「どんなに旨い料理でも清海たちのあのごつい手で作ったかと思うと腹も立つのだがな…ところでな、佐助」
佐助「はい?」
幸村様「冬の陣で、真田丸の内と言わず外と言わず、大量にマキビシを撒いていった者がおる…」
佐助「えっ、それ俺じゃありませんよ!」(目を逸らす)
幸村様「こら佐助。人の話を聞く時は相手の目を見て話を聞けと言われなんだのか!」
佐助「それって伊佐清海じゃないかなあ~?」(明らかに苦しまぎれっぽく)
幸村様「い・さ・せ・い・か・い!?(素晴らしい滑舌でw)…ならば聞くが、戦の折に『マキビシ、きびし~!』という声も聞いたように思ったが、それについてはどう思う?」(観客爆笑)
佐助(しまった、と観念した顔でガックリ卓に頭を垂れる)
幸村様「マキビシを撒くのは良いが、敵が踏めば、味方も踏むとは思わなんだのか!?…痛いではないか!!!それに…(と、右足首をゴソゴソして)まだ1個刺さっておる!!!」(手にはマキビシがもうひとつ。場内大爆笑!!!)
佐助「ごめんなさい…」(ぐうの音も出ない)
幸村様「うむ、分かればよいのだ」(さらに爆笑)
佐助、こらえきれず笑い出す。
傍で聞いているハナちゃんも思わず笑ってしまう。←カワイイw
幸村様「(マキビシをふところにしまって)話はここまでだ。さあ、飯にしようか(汁をすすって)うん、旨いな!」
→あとは同じ流れです。
もう~~~!殿が可愛過ぎて可愛過ぎて可愛過ぎて(エンドレス)悶死。
続くのはシリアスなシーンのはずなのにっ!反則!!(笑)
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≪千秋楽カテコ観察≫
秀頼様は毎回のハケ際に長い裾を翻して華麗な一回転ジャンプ!緊張した劇中の表情とは打って変わって無邪気なほどの笑顔w
隣のハナちゃんが「ジャンプする秀頼様」を見て大笑いしてるのがまた可愛くって、大満足~♪
大助、佐助は客席に手を振り、投げキスの大盤振る舞い!
淀の方様と大御所様は仲良く手をつないで退場、今日も「トコトコトコ…ぴょん!」の小ジャンプ健在!(笑)
幸村様に向かってサムアップする大御所様もおちゃめ。
≪おまけ≫
第一幕で幸村様が「おいおい、誰のせいだと思うておる!」と佐助を扇子でハタく場面。
千秋楽では更にスピードアップ&リズミカルに「ぺしぺしぺしぺし、ぺぺん、ぺんぺん!(左右左右、上上、上上!)」
佐助がリアルに痛そうな顔で額を押さえて引きすぎてなければ、もう3回くらい追加されそうな勢いでした。(笑)
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地方公演は1ヶ所のみ、帰省やお友達との再会を兼ねて参戦の予定です。
もうこれ以上やると完全な廃人になること分かってますので…そんなこと初演の時に痛いほど分かってますが…orz
幸村様~~、私に「踏みとどまる勇気」をくださりませ!(爆)
(おしまい)