徒然草庵 (別館)

人、木石にあらねば時にとりて物に感ずる事無きに非ず。
旅・舞台・ドラマ・映画・コンサート等の記録と感想がメインです。

ブリザード・ミュージック 2014(2&4回目/ネタバレあり)

2014年12月22日 | 舞台

≪Wキャスト・ふなひこ回(12/21)≫ ※12月22日追記

12/21(日)『ブリザード・ミュージック』夜公演。
唯一観に行けるチャンスだったので、当日券でふなひこくん(=関根翔太くん)に会ってきました!

4回目です。いろいろと「小ネタ」が変わっていたり。何だかこれも久しぶりな感じがします。

(変更点)
・当然ながら最初のダンスシーンのきっかけ台詞+センターはふなひこ。
・オーディションで一関に「第一印象で決めてました!」と跪いて脚本を渡す。
 →隣にいた久慈には「ほらよッ」と胸に押しつける。
 ふなこは「好きな女性のタイプは?」と久慈に聞きくものの「背が高くて細い人」と言われる。
 →ムッとして無言で乱暴に脚本を手渡す。(久慈が「何で?!オレ何かした?!」という顔をするのは同じ)
・あゆみが劇で演じたのは『かさじそう』のお地蔵さん(印を組んで1時間半立ったままだった)。
・これに対してますよの演じた役は(『眠れる森の美女』の)7人の小人の2番目。←だったかな?
・円香の出奔後、ふなひこが志乃の役を、と清一郎が言った時に「でも、志乃は女の役ですからw」と断られる。
 ちなみにふなこの時は「転換作業がありますから」。

正直、私の中では「三姉妹」のキャラが確立してしまっていたので、きょうだいの1人だけが男である理由はあまりなかったようにも思います。姉二人の迫力に負けない、ふなこ=木村玲衣ちゃんの「小っちゃなパワフルさ」は観ていて楽しかったですし。プラス、女きょうだいの末っ子だからか、男っぽさもそんなに感じないというか。

例の「芝居はくだらなくなんかないよ!」の場面もパパ清一郎ともっと激しい「男同士の怒鳴りあい」になるかな、と思ってましたがそうでもなく。関根くんが同じく男の子を演じていた『鍵メソ』のイメージと比べると「ふにゃっ」としてて優しいなあ~と。(誰ですか、今「ふにゃひこくん」とツッコミ入れたのはw)歴代ふなひこを見ていないので何とも言えないのですが…ね。


そして、これで私の『ブリザード』全日程終了!
楽しかった…これからまた寂しくなります。(ノдT)。







2014年12月12日(金)。

師走と言うのは恐ろしいものです。
気がつくと一週間があっという間に過ぎています。

決してホヨ~ンと過ごしているわけではありません。
かといって「忙殺」というのともちょっと違うような。

おそらく「考えなくてはいけないこと、準備しなくてはいけないこと、やらねばいけないこと」が年末というタイミングでドバーっと押し寄せてくるだけの話だろうと思われます。そしてこの日は金曜日。ものすごく頑張った割には仕事的にちょっと残念な終わり方をしてしまった…せっかくの週末前日と言うのに気分はダダ下がり、という状態で私が考えたのは…

� 飲みに行く
� 映画に行く
� ブリザード観に行く


ハイ、正解は�!!!ちなみに、いくらキャラメルボックスでも、重い内容のお芝居だったらちょっとメンタルダメージ受け過ぎるでしょ、と回避するところを、今日は幸いにも「無条件に元気がもらえる」あのお芝居――『ブリザード・ミュージック』!気持ちを立て直したい、そんな時「頑張れ」って言って背中を押してほしくて、サンシャイン劇場の当日券を買ってしまいましたw


これこそ「心のエネルギー補給」!
キャラメルボックスのみんな、オラに元気を分けてくれーっ!(笑) ←





ブリザード・ミュージック(2回目)






1週間ぶり2回目で、話の筋は既に頭に入っていたものの、やっぱり「より深く・より強く」感じるものがありました。ちなみに今日の席は中央通路より少し後ろの真正面センター!初日よりも舞台の全体を見渡せる&双眼鏡ナシでも細やかな表情の変化が見て取れる素晴らしい席で、初日半券=半額割引使ってよかった!と大喜び!座席次第で観る印象、変わりますもんね。

清吉じいさん…「物凄~く弱っていた」私はこの人に元気を貰いに来たようなものです。西川さんという演者と清吉という役が、既に境界線がない存在。当たり役なんて言葉では言い表せない…何だかもう「神々しい!」というレベルでこの日はずっと観ていました。
実は春や夏の公演で日によって西川さんの台詞回しに不安を感じてしまう瞬間も、正直ありました。でも、この「梅原清吉」と言う存在は、それすらも「役の持つ当たり前の属性」として存在している…全てを超越して、そこに「清吉じいさんがいる」ということ。それだけで、百万の言葉は意味を成さなくなる、と私は思います。

そんな「じじい」の頑固なまでの情熱と想いに突き動かされる周囲の人間模様も、より愛おしく思え、より深く受け取れるような気がしました。初日よりも皆お芝居がすごく馴染んで、強くバーンと叩きつけるセリフも、柔らかな機微を伝えてくるセリフも、動きも、所作も、全部「より鮮やかに」迫って来ました。

モチーフとして取り上げられている宮沢賢治の残したメッセージは確かに重いもので、考えさせられる言葉はそれこそ星の数ほどありました。演じる阿部さんは殆ど賢治降臨状態で、何か神がかった凄みすら感じるお芝居です。でも…決して押し付けがましくない。優しさや思いやり、愛にあふれた言葉の数々に、何度もじわりと胸が熱くなりました。

最後の爽快感は初回から更に輪をかけて突き抜けてました!!!
そして真正面で受け止める、あのスモークの混じった白い風!!ブリザード!!!

一人ひとりへの感想も書きたいのですが、そんなことは正直優先順位は低くて、とにかく疲れた自分にこのお芝居がどれほど心強いエールに思えるか…全てはそこに尽きる気がします。途中からいちいち落ち込んでるのがバカらしくなりました。だって目の前で全力でエネルギーぶっつけてくる人たちがあんなにいるんですもの。書くだけ野暮。それを言っちゃあおしまいよ、ですが、ホントにその通りなんだもんw ←

カーテンコール、晴れやかな西川さんの笑顔に「がんばっていきましょう」の言葉と、ぐっと拳を握る姿こそ、心のエネルギー♪

今日、ヘロヘロでも劇場に足を運んでよかった…!と心から思いました。感謝!!!






≪撮影タイム≫

今日のカテコのご挨拶は畑中さんから。
前回話をされてた三浦さんに大変申し訳ないことをしたと反省しきりだったので、挨拶の間はお行儀良くしてました(笑)

畑中さん「スマホや携帯起動しながらで良いので、ぼくの話も聞いてください・・・ねッ?!」
(最前列上手のお客さんビックリw)

しゃべりながらいきなり「撮影用キメ顔」する畑中さんが、失礼ながら可愛すぎて「もうっ!癒されるわー!www」そして真正面に西川さん阿部さん安理ちゃんで、これぞセンターの醍醐味!!超・嬉しかったです。 ←



この日の撮影までの流れは、以下の通り。
ちょっと工夫されて、余韻を遮られるような感じではなくなってきました。

1)カテコ1回目
2)カテコ2回目、畑中さんからスマホ起動のアナウンス
3)撮影OKのボード出る
4)上手、下手、中央でそれぞれ撮影用ポージング
5)撮影タイム終了




三浦さんが菅野さんをおんぶ?して、二階席を見はるかす菅野さんがキュート♪
このお祭り騒ぎ感、嫌いではありません。やっぱり演目の性格にもよるのでしょうね…。

で、西川さんは別格として、三浦さん畑中さん…学ラン似合いすぎwww
三浦さんは完全に「バンカラ学生番長」だし、畑中さんも全然違和感がないという恐ろしさ。
実川さんの昭和初期の和風学生スタイルも、ボーイッシュでとっても素敵v


終演後、ロビーで少し立ち話をさせていただいた間、横を通り過ぎて行くお客さんたちのキラキラな顔、顔、顔…ステキな笑顔満開!こちらまでつられて笑顔になる不思議。妙子ママの「見知らぬ人同士が同じ空間で同じお芝居観て泣いたり笑ったりってステキなことよね」という台詞が蘇りました。





というわけで。
幸せな気分ですっかりリフレッシュ、金曜夜の締めくくりとして最高なイベントでした☆

アンケートに「頑張っているあの人にこのお芝居を勧めるなら」という項目がありますが、この日の私ならこう書いたことでしょう。


このお芝居には、人を素直にさせる力がある。
頑張るって、ひとりじゃない。



皆が忙しくて「心を亡くしかけてる」師走だからこそ観に来て欲しいな、と思います。