史書から読み解く日本史

歴史に謎なんてない。全て史書に書いてある。

山海経の世界と倭人

2019-02-06 | 有史以前の倭国
かつて大陸の人々から倭と呼ばれた存在が、ようやく漢籍上に記載されたのは、やはり『山海経』の記録が初見でしょうか。『山海経』とは、漢代より伝わる古代支那の地理書で、春秋戦国期の内外の地勢と、各地の山川やその土地の神々、動植物や鉱物資源、諸民族やその風俗等を解説します。書名の「山」は国内の山々を、「海」は海外を差し、東周の首都洛陽から四方へ連なる山岳について記した「五蔵山経」、周文化圏の外へと続く四海 . . . 本文を読む