後漢時代の書中に記された倭人 2019-02-07 | 有史以前の倭国 次に、現存する書物の中で「倭人」という言葉が初めて使われたのは『漢書』になります。『漢書』とは、漢の高祖から王莽までを紀伝体によって記した(但し本紀は第十二代平帝まで。王莽は王莽伝に記す)漢朝の国史で、本紀十二巻、列伝七十巻、表八巻、志十巻の計百巻から成ります。その原型となったのは、後漢の世祖光武帝に仕えた史家の班彪が、司馬遷の『史記』の後を継ぐ形で編纂した『後伝』六十五編と伝えられます。 しか . . . 本文を読む