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先日、このようなコメントが寄せられました。
「ペットと飼い主との繫がりは、スピリチュアル的にはどうなのでしょうか?」
ということで、本日は「ペットと飼い主の関係」について触れたいと思います。
(1) ペットと飼い主の繫がりとは。
ペットというのは、飼い主にとって『家族』同然であり、長年生活を共にする程、
愛着は相当深くなっていく対象ではないでしょうか。
そのペットも、当然「寿命」があり、時が来れば「別れ」が訪れるのも、この世の摂理から仕方が無いことです。
近年『ペットロス』という言葉もあることから、飼い主にとっての悲しみは、他人が推し量れない「深さ」だと推測します。
それを象徴するように、「ペット葬」や『ペット墓』サービスが存在するのがなによりの証拠です。
さて、古代の遺跡彫刻や文献等で、古くから存在していた「人間とペットの関係」。
なぜ、平均寿命が違う生物同士が、時に癒し、いたわり、寄り添うのかを、過去の相談事例を通じて、お話したいと思います。
(2) 「歴代飼ってきたどのペットよりも、別れが辛かったのは、何か前世での関係があるのでしょうか?」
小見出しの内容で、以前相談に乗った50代女性の事例が以下の通りでした。
その女性は大のワンちゃん好きで、独身時代を含めて歴代3匹のペットと生活を共にしてきたそうです。
その中でも、8年前から飼い始め、1年前に亡くなったペットとの別れがとても辛く、まさに「ペットロス状態」が今でも続き、それ以来新たに飼うことが出来ないのは、そのペットと前世で強い結びつきがあったのか知りたいというご相談でした。
私は、まずその女性の「前世」を観察し、その周辺を含めて探っていきました。
その結果、そのペットと女性との関係が、違う環境で「強かった」ということが判りました。
相談女性の前世は「男性」で、山岳地帯に住むアジア人でした。
その当時、仕事の補助や交通手段として、一匹、いや「1頭の象」を飼っていたのが彼女で、今世で別れた「ペット」が、その象でした。
その結びつきは、「愛玩用」という域を超えた、まさに「家族同然」、「仕事のパートナー」という強い繫がりでした。
お互いを信頼し合い、いつでも一緒に寄り添う、観ているこちらまで心が和むような間柄だったようです。
そんな素晴らしい関係も、ある日突然「悲しい事故」によって引き裂かれます。
自宅から出かけた「2人」は、ふもとにある「街」に向かって、山道を下っていました。
その道中、山から突然「狼のような野犬」が、襲い掛かってきました。
執拗に象の足を狙う野犬たちを、必死に追い払おうとする象。
大事な「相棒」を守ろうと、勇敢に立ち向かう前世での彼女。
しかし、そこで悲しい事故が起こってしまいました。
びくともしない巨体に、攻撃をあきらめかけた野犬たちに、威嚇をする為に前足を振り上げて下ろそうとした象の背後から、野犬に向かってきた彼女が飛び出てきたのです。
恐れをなして、山中に逃げ帰った野犬たち。
静まり返った山道で、その象が目にしたのは、信じられない光景でした。
みずからの前足の下で踏みつけていたのは、誰よりも大事な「相棒」だったのです。
あたり一面に広がる血の海。
なぜこうなったかをしばらく理解できない象・・・。
鼻でゆすっても動かない「彼」を、必死に鼻で巻きつけ、自宅に運んだ象の気持ちは計り知れませんが、「映像」を見る限り、人間同様の感情が湧き上がっているのは、伝わってきました。
その後も悲劇としか言えない状況でした。
村に戻った象を見た人々は、悲鳴を上げながら逃げ惑っていました。
血みどろの飼い主を鼻に巻きつけ、高々と上げる象。
その象の前足は、真っ赤な血で染まっている。
その象に下された村人のイメージは「飼い主を殺した殺人象」でした・・・。
それからの情景は残酷過ぎるので割愛しますが、結果その村の男達の手によって、命を奪われてしまいます。
「思いを言葉で伝えられないくやしさ、もどかしさ。」
偶発的な事故とはいえ、「自分が大事な相棒の命を奪ってしまった」という自責の念。
「野犬さえ出てこなければ」という野犬たちへの恨みやくやしさ。
そんな感情が一気に湧き上がったというより他が無いような象の様子でした。
今まさに命を奪われようとするのに、微動だにしない象。
目には涙が一杯溢れていました。
その象の表情に、目が血走った村人達は、誰一人気付いていませんでした。恐怖と恨みに支配されて・・・。
その光景を、必死に状況を説明して、止めようとするすでに亡くなった飼い主。
当然のことながら、肉体から離れ魂となった「彼」に誰一人気付く者はいませんでした。
その後、お互いに詫び、寄り添いながら仲良くあの世に登って行きました。
確かに、前世でとても結びつきが強かった相談者と亡くなったペット。
他のペットとは、関係性が違うということを、支障のない表現でお伝えしました。
その相談者は号泣しながら、私の話に耳を傾けて下さり、「ペットロス」を起こすほどの原因が何かがわかり、
納得された様子で、改めてしっかりと歴代のペット達も含めて供養することを約束してくれました。
(3) 人間とペットとの関係性とは
前述の相談者の例にもあるように、ペットという存在は、前世も含めてどんな関係性が築かれているのか
直接「観察」しなければ、詳しくはわかりませんが、この世で私たちが「修行」する際に、時に癒され、助けられ、心の支えにもなる『ペット」。
スピリチュアル的には、きっと意味のある関係性があるのは、間違いがないように思います。
平均寿命の違いから、圧倒的に「看取る側」になる私たち人間は、一度「飼う」と決めた以上、最後まで責任を持って面倒を見る覚悟が必要なのではないでしょうか。
周りの流行に流されていませんか?
一時的な感情ではありませんか?
最後まで寄り添う覚悟がおありですか?