さるみみ屋

夫サボさん、私さるみみと2000年生まれ長男コナンくん
2004年産次男エナリくんとの「人生楽ありゃ苦もあるさ」日記。

「蜩ノ記」読破

2014-11-13 18:46:46 | さるみみ文庫2014
私は時代ものを読まない人なんだけど、サボさんがずっとこの本を気になってたのね。
サボさんついに買って、読んでから「絶対いいから読んでよ」とおすすめしてくれたわけ。
私自身あんまり時代もの好きじゃないんだけど…と思いつつも
映画がちょっと話題になっていたこともあって、初・葉室作品。

期待があまりなかっただけに、すごくよかった。
武士の生き様、今とは違う価値観、生活のスタイル、
いろんなものに結構撃たれた感がある。

藤沢周平ファンには物足りない、というコメントも見たんだけど
私自身は藤沢周平読まないし、池波正太郎作品も「鬼平犯科帳」はドラマでしか見てなくて
本は読んでないからよくわからないので比較のしようがないんだけど
初めて時代ものを読んだ身としては面白かったし、すごくいい本だったとしか言えないな~

今回は史実に基づいたお話ではなく、ある架空の藩での出来事で
完全なるフィクションではあったけど、私はそれがよかったのかも。
ようは、歴史小説とかって、どの人にスポットを当てるかで、書かれ方が大きく変わるでしょ。
今、NHKでやってる大河ドラマも「黒田官兵衛」だけど、彼にスポットを当てて描けば
官兵衛はいい人で、秀吉は途中からすっごく嫌な奴になっちゃうけど、
他の作品で書かれる黒田官兵衛は断然悪い人のように書かれてて
そうした解釈の違い、というか書き手の思いに私たち読み手の印象が左右されるのが
ちょっと嫌だったのね。なんかマスコミの報道が私たちの意見を一方向に誘導する的な。

だから読むのはこういうフィクションな時代ものに限ると思っていたけど
実際は全然手を出してなかった私。
でもこれで他の時代ものも読んでみていいかな~と思った。
もちろんフィクションのみで。

今年は読んでよかったと思う本とがっかりは本の差が大きいわさ。







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