「種じゃがいもの保存の行方は…… 」
あちらこちらに勝手に出て来た
取り残しのじゃがいもの出来映えの良さに……
なんで…… ❔
なんで…… ❔❔❔
しからば
真似て畑敷地内に保存してみた!
2024年3月25日
【始めに】
本レポートは、畑で収穫したじゃがいもを種じゃがいもとして使用するための保存方法について記述したレポートです。
過程を追って節目毎に記述していくので最終結果は……
秋の種じゃがいも:本年12月下旬に判明
春の種じゃがいも:翌年6月中旬に判明
となります。
本実験のきっかけは、収穫し損なった(取り残した)り、収穫時に投げ捨てたじゃがいもが自然に芽吹いて立派に成長する過程を見て思いつきました。はっきり言って植え付けた種じゃがいもよりも太い良い新芽を出しています。
新芽は、私が農作業をしている横で…… 地中に残ったじゃがいもを種じゃがいもにしろと言っているかのように元気に育ちます。
では、やってみるかと……
今回実験に至りましたが、あくまでもどうなるか…… 興味津々での実験なのでこれを推奨するわけではありません。
ウイルス病などの事がありますので下記「お断り」を熟読後にページをお進み下さい。m(_ _)m
【お断り】
なお、お断りとなりますが某種苗事業会社によると下記のような記述があり、頭に入れて本レポートに目を通して下さい!
ーーー 記 ーーー
春暖かくなると食用のジャガイモも芽が伸びてきます。これをタネイモとして植えては…と誰しも考えますが、ジャガイモはウイルス病や細菌病等に侵されやすく、一度感染すると防除が不可能です。しかも自家増殖等で繰り返し栽培すると、ウイルス病等が畑に蔓延して収量が激減します。このためジャガイモの安定生産には”健全で無病なタネイモ“を毎年購入することが欠かせません。 以上が某種苗事業会社のネット上の記事となります。
【実験環境について】
本「保存の仕方」は、神奈川県西部地区(例年最低気温0°C程度)において個人的に実績を評価した上で記述した物で、地域、異常気象などを鑑みる必要がある。(住んでいる環境・標高・北緯・地形を考慮する必要がある。)
また、記述内容は全て個人的見解であり注意が必要である。m(_ _)m
《目次》
1. 実験概要
2. 春じゃがいもの保存
2.1 収穫物から種じゃがいもの選別6/18
2.2 種じゃがいもの地中保存7/2 ⇐ 今回7/6は此処まで記述(実施)
3. 秋じゃがいも栽培
3.1 秋種じゃがいもの掘り出し8月
3.2 秋種じゃがいもの植え付け8月
3.3 秋じゃがいも収穫12月
4. 秋作による実験結果発表
5. 春じゃがいもの栽培
6. まとめ
それでは、目次に従って
1.実験概要
実験に使うじゃがいもは3種類である。
・男爵:8月に掘り出した物を翌年の春じゃがいもとして栽培する。
・キタアカリ:男爵と同じ。
・メークイン:秋じゃがいもとしても栽培できると地元JAの方に聞いているので収穫を期待している。
実験結果は、秋の11月と来春の3月に出る。
2. 春じゃがいもの保存
実験を開始します。
2.1 収穫物から種じゃがいもの選別6/18
本年6/18に収穫したじゃがいもより種じゃがいもに向いている大きさの物(50g位で丸ごと植えるサイズ)を選別します。
写真中央:男爵 左奥:メークイン 右奥:キタアカリ
2.2 種じゃがいもの地中保存7/2
邪魔にならない場所に深さ30cm位の穴を掘って埋めときます。掘り出しやすくするためにネットに入れた状態で埋めることとしました。
緩衝材としてネットの中にも土を入れてあります。(下記写真参照)じゃがいも同士が接触しない程度の土の量です。
下の写真は、穴に入れた状態となります。(ちょっと堀方がいい加減かな!)
土を20cm位被せて雨除けをして終了です。位置マーカーはお忘れ無く!
3. 秋じゃがいも栽培
種芋を植え付ける時期が来ましたので6月に保存した物を掘り上げて植え付け作業を行います。
3.1 秋種じゃがいもの掘り出し8月
目印をしておいたのでスコップで掘り上げてみました。
品種はメークインで、6月に埋めた状態を維持しており表面の皮は張りがあって新鮮その物です。また、発芽していることが判ります。頼りない白く細々した新芽です。大丈夫かなと心配になりましたが…… 畑で実績がありますから植え付け開始です。(中央:腐った種芋もありました)
約2kg
3.2 秋種じゃがいもの植え付け8月
日頃と同じ作業方法ですので該当ブログを参照願います。
他に、にしゆたか4kg購入して同じように植え付けました。種芋も税込み約900円/kgするので種芋を自給自足する行為は経済的負担も軽減されるとつくづく思いました。8/19
これより下記は、12/30作業報告となります。
3.3 秋じゃがいも収穫12月
メークイン秋作の収穫をしました。12/30
生育状態を下記に示す。
・発芽率:非常に悪く 2%程度となりました。
・収穫量:1株の平均収穫量は、1/3程度となりました。
4. 秋作による実験結果発表
種芋を植え付けたときには新芽が出ていたのに、2%程度しか発芽して成長しなかった。(原因は分からず)
1株当たりの収穫量も1/3と悪かった(原因は分からず)
以上、まとめると種芋としては使えない結果となりました。
注記として以下の内容も併記しておきます。
注)今年の夏は過去にない暑さで夏野菜が不作年であった。購入した秋じゃがいも種芋での栽培も収穫量は半分程度であった。更に、切った種芋(大きな種芋を包丁で切断)は地中内で腐って発芽しなかった。(丸ごと植えた種芋は発芽良し)
5. 春じゃがいもの栽培
3月に種芋を掘り上げたが、全て腐っていた。
6.まとめ
地中に埋める種芋の保存は失敗に終わった。