家電量販店大手のビックカメラ(東京)による買収が決まったコジマ(宇都宮市)で、内紛が勃発した。かつて業界トップにあったコジマの創業家が買収に反対しており、大きな波乱がありそうだ。
11日午前9時、宇都宮市のコジマ本店会議室で始まった取締役会。議長を務めた寺崎悦男社長がビックカメラとの業務・資本提携を提案すると、創業家出身で株式保有比率が10%を超える筆頭株主でもある小島章利(あきとし)会長は「単独でも生き残れる」と反対論を唱えたという。
しかし、他の取締役は全員が同意し、最終的に賛成多数で提携を決定した。寺崎社長は「(会長とは)業界認識が違った。残念だ」と厳しい表情で記者団に漏らした。
買収を正式発表した11日の記者会見でも、コジマの内紛について質問が集中。「コジマ創業家は納得しているか」「コジマ創業家の提携反対は抑えられるか」と相次ぎ問われた寺崎社長は、(創業家の)一部大株主から反対はあった」「企業価値の最大化のため判断したと理解してほしい」「若干意見の食い違いはあったが、致し方ない」と苦渋の答弁を繰り返し、創業家との間の緊張状態を浮き彫りにさせた。
コジマとビックカメラは、小島会長が社長だった約3年前から提携の交渉を続けていた。2010年に創業者のめいの夫で銀行勤務経験のある寺崎氏が社長に就き、交渉を引き継いでいた。
12日付の読売新聞によると、小島会長は業界再編で経営の主導権を失うことを恐れ、主力の地元銀行関係者に対抗策を相談して巻き返しを図っていたという。コジマの財務基盤強化のため準主力の大手銀行と協力してビックカメラとの提携を進めたい寺崎社長と小島会長との対立は決定的となり、取締役会前日の10日深夜の段階でも最終調整が続いた。だが、両者の歩み寄りはならなかった。
買収がすんなり成立して家電業界の再編を加速させるのか、泥沼の内紛状態に陥るのか、創業家の動向が注目される。
果たして・・・合併はどうなるのかしら?
いろんな情報が飛び交ってますから、予断は許されないねぇ~