里の常連さん情報

横田の里の常連さんが綴る里のネタ特集

大人向けの・・・

2014年07月25日 | 夏ネタ

販売機に百円玉を数枚入れて、ハンドルを回す通称・ガチャガチャ(カプセル玩具)。

 最近は子供だけでなく、大人をターゲットにした商品が次々に開発され、人気を集めている。有名キャラクターを使わず、オリジナルで自由な発想で作られたユニークな商品が、ツイッターやフェイスブックを通じて拡散、購買力のある大人たちのハートをつかんでいるようだ。(戸谷真美)

 ◆650万個の大ヒット

 OL風の女の子がコップのふちにぶら下がったり、腰掛けたり。ポーズは奇抜だが、表情はあくまでクールだ。奇譚(きたん)クラブ(東京都渋谷区)が手がける「コップのフチ子」は2年前の発売以来、出荷数650万個を超える大ヒット商品。同社広報のしきせいたさんは「最初は15万個作って注文は5、6万個しかこなかった。でも、買ってくれた方が『面白い』とフェイスブックやツイッターに投稿してくれたことで、人気が広がりました」と話す。

 フチ子のファンは意外にも10~40代の女性が中心。女性誌「GINZA」(マガジンハウス)は200号記念の今年2月号で限定付録として「GINZAのフチ子」をつけた。「変なポーズを『かわいい』と喜んでもらっているようです。自販機の前で見知らぬ女性同士が交換していたりすることもある」としきさん。6月には公式ソングのCDが発売され、テレビ番組「温泉のフチ子」も始まるなど人気は高まる一方だ。

 大手玩具メーカーも大人向けガチャに力を入れる。バンダイ(墨田区)のヒット商品は、スマートフォン(高機能携帯電話)に下着のようにはかせる「スマートパンツ」。昨年3月の発売以来、150万個を売り上げた。今月には背中を丸めた猫をモチーフにした「猫背」を発売。「デスクに飾って猫背を治そう!」がコンセプトで、オフィスに置いてもらうことを意識した。「企画者自身がひどい猫背(笑)。同じように悩んでいる人の助けになれば」と同社ベンダー事業部の福田悠乃さん。愛らしいポーズは、猫背矯正もさることながら、忙しい毎日の癒やしにもなりそうだ。

 タカラトミーアーツ(葛飾区)も、昨年から展開する大人向けガチャブランド「パンダの穴」シリーズが100万個を突破した。ロダンの「考える人」をモチーフにした「考えない人」や、自由の女神をアレンジした「自由すぎる女神」などが好調。同社ガチャ・キャンディ事業部長の上原茂樹さんは「既存のキャラクターを使わない分だけ品質を上げることができ、大人の目に耐えられる商品を作れる」と説明する。

 ◆検索サイトも開設

 こうした大人向けガチャに共通するのは、くすっと笑えてSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で話題にできる面白さだ。「『こんなところに置いてみた』と、皆さんが自由にアレンジしてSNSで共有される。ネットとの相性がすごくいい」とバンダイの福田さん。

 ネットで商品を知る人が増えたためタカラトミーアーツは2年前から、スマホやパソコンで商品や地域、発売年月を指定して、お目当ての商品が買える場所を検索できるインターネットサイト「ガチャ検索」も開設。愛好家に好評という。

 日本玩具協会のまとめによると、昨年度のカプセル玩具の市場規模は278億円で、平成21年度に比べ約30億円も拡大した。上原さんは「子供を持つ親世代はガチャに親しんできており身近な存在。今や家族で楽しんでいる人も多く、業界全体で大人向け商品が今後も増えていくのではないか」と話している。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。