2000年(平成12年)にパイオニアから登場した
沖スロ4号機「ハイハイシオサイ30」(Aタイプ)
※4年前も本機の記事を書いたが、Bモノ(32Ver)の実戦データがメインで、
出目や技術介入の部分が、かなり「手抜き」だったので、あらためてアップ。
★ボーナス確率
BIG REG
設定1 1/309.1 1/655.3
設定2 1/292.5 1/655.3
設定3 1/273.0 1/655.3
設定4 1/256.0 1/655.3
設定5 1/240.9 1/655.3
設定6 1/240.9 1/468.1
★各役払い出し
・7・7・7
・ハイビスカス・ハイビスカス・ハイビスカス
・SIOSAI・SIOSAI・SIOSAI
⇒15枚+Big Bonus
・7・7・ハイビスカス
・7・7・SIOSAI
・ハイビスカス・ハイビスカス・7
・ハイビスカス・ハイビスカス・SIOSAI
⇒15枚+Reg Bonus
・スイカ・スイカ・スイカ
・ベル・ベル・ベル
⇒8枚(Big中は10枚)
・チェリー
⇒2枚
・リプレイ
★リール配列
私の沖スロ歴を語るうえでも、決して外す事の出来ない一台。
おそらく、トータル収支ではトントン~チョイ勝ち程度だが、
純粋に「楽しい」から打っていたので、全く問題などない。
私が沖スロにハマった契機は、同社の「シオサイ30」だが、
本機の実戦を通じて、「華が光る」というシンプルな魅力に、
より一層とりつかれた。さらに「ハナハナ30」を経由した後、
町田「さくら屋」(閉店)で「シオラー30」と出会った事で、
私の沖スロに対する「熱」も、まさにピークを迎えたのだった。
(シオラーの時は、人生最初で最後の「専業」生活を送った)
(魅惑の告知ランプ)
シオサイ同様、レバーオン後、リール窓左右上部のハイビスカス点滅で、
有無を言わさず「ボーナス確定」。この単純なゲーム性が、私を虜にした。
チカチカ…怪しく光る「毒花」
本機は、ランプの点滅に加え、BR成立プレイでバックライトが消灯。
代わりに、妖艶なブラックライトが、リール内を薄暗く照らし出した。
蛍光色の白7は、ブラックライトに照らされ発光する為、目押しも楽。
リールがフッと暗くなる瞬間が、告知ランプと同じくクセになった。
ビッグのファンファーレは2種類。「白7」と「SIOSAI」は同じサウンド。
ハイビスカスのみ、ファンファーレが異なる。
(ノーマルの面白さ)
本機は、いわゆる「32GVer」と呼ばれるBモノの存在が注目されたが
(他にも「状態Ver」「ダイナマイトVer」など、複数のBモノが存在)、
私は、そういう露骨な裏モノよりは、ノーマル台を長時間打つ方が、
遥かに気持ち良かった。
ノーマルは、ダラダラする展開も確かにあったが、設定では言い表せない、
放出と吸込みの「波」も存在した(オカルトのそしりを受けても構わない)。
まさに、リール窓上に書かれた「Ride a tide(潮流に乗れ)」である。
好調の波に乗って、デカコインをドル箱に詰める時の爽快感といったら…。
逆に、出ない時は「中ハマリ⇒単発」を繰り返して、「裏か?」と疑うほど
ドツボにハマって、財布の中身もガンガン減った。「低設定なら捨てろ」の
一言で片づけられそうだが、実際に打っていると、そんなドツボ状態でも、
いきなり早いボーナスが続いて、あっさり「復調」する事も多かったので、
ヤメ時、追い時の判断に苦労したことは多い。
好調時は何度も光ってくれる「香ばしい」ハイビスカスも、
スランプに捕まると、「壊れた?」と思う程に静まり返った。
ドハマリを食らっている途中、やっとランプが光ったと思ったら、
単なるコインタンクの「オーバーフロー」だった事も…。
(オーバーフロー時、よく告知ランプが点灯した)
(フラグ判別)
本機は「完全先告知」なので、一応リーチ目はあったが、
実戦では、ほぼ意味を為さなかった。私も、本機のリーチ目は
数えるほどしか知らなかったし、頭に入れる気も起きなかった。
※メーカー発表のリーチ目(一部)
ただ、「リーチ目不要」でも、出目が全くアツく無い訳ではなかった。
特に、告知が入ったプレイで特定の打ち方をすれば、一確や二確の形で、
「ビッグかバケか」を判別できた。ビッグは歓喜、バケならガックリ。
まぁ、設定6のみバケ確率が甘いから、「バケが多い」といって、すぐに
気落ちする必要もなかったが…。ただ、展開から「中間設定」濃厚の時、
勝負所でバケ(しかも単発)を引くと、気力をそがれることもあった。
以下、私が当時よく使った、BR判別を紹介。
(A)
告知が入ったら、左⇒右ハサミ打ちで、白7、ハイビスカスを狙う。
元祖シオサイからの「伝統」でもある、オーソドックスな判別法。
同一図柄のハサミテンパイは、ビッグ二確(テンパイ音も鳴り、
喜びもひとしお)。右下のように図柄がズレればバケ。右下は、
中段にリプレイがテンパっているが、ボーナス成立ゲームなので、
リプレイの可能性はゼロ。潔く、バケを揃えるしかない。
(B)
コチラも、ハイシオ打ちが好んで使った判別。告知プレイで、
右リールの上、中段にハイビスカスを狙う。中段ビスカス停止ならバケ。
(但し、早く押しすぎると、この形でビッグの場合もアリ)
一方、下段ビスカスなら、ビッグ一確。たった一コマの違いでも、
まさに天と地の差。告知時、右下段ビスカス停止を確認して、
カラ回しのまま、下皿のコインをドル箱に移す者も結構いた。
(C)
コチラは「中押し」判別。告知時、中リール上段or中段に
白7を狙うと、「上段ビスカス・中段白7」の形で停止する。
さらに、右リールも「ビスカス・白7」の塊を、上段に狙う。
左のように、ビスカスと白7が平行テンパイすればビッグ。
右のように、白7が単独で左上がりにテンパったらバケ。
(D)
順押しで、左に「SIOSAI」図柄を狙うBR判別もある。
左リールに「スイカ・SIOSAI・ベル」をビタで狙って、
(「スイカ・SIOSAI・リプレイ」はNG)そのまま中段に
シオサイが停止すればビッグ。左が4コマ滑って、上段に
ビスカスが来たらバケ。多少の目押し力が要求される。
(適度な技術介入性…ビッグ中のリプレイハズシ)
本機は、ビッグ中のリプレイハズシという技術介入要素もあり、
シンプルなゲーム性ながらも、打ち手の攻略意欲をそそった。
以下は、当時、私が実行したハズシ手順。
・1,2回目の小役ゲームは、順押し・適当打ち。
(適当打ち、フリー打ち、オヤジ打ち…攻略誌毎に色々だが、意味は同じ)
メイン小役のスイカ、ベル(同一フラグ、ビッグ中は10枚)は、
順押し・適当打ちで、取りこぼす事は無い。
※小役を一枚もこぼしたくない場合、左にチェリーを狙う。
一応、ビッグ中のチェリー確率に設定差が設けられていたので、
キッチリ狙えば判別要素にもなった。但し、設定1で約1/114.6、
設定6で1/81.9とその差は小さく、相当ゲーム数を稼がないと、
判別は難しい。時間効率を考えれば、チェリー無視でもOK。
・3回目の小役ゲームに入ったら、「中⇒右」の順で、適当打ち。
この時、中・右の停止形から、成立フラグがほぼ丸判り。
メインの10枚役が揃う形は、以下の4パターンのみ。
その他の停止形なら、小役無視。ジャックイン時を除き、
左リール適当押し(チェリーが気になる人はチェリー狙い)。
a(スイカ中段テンパイ)
b(スイカ左上がりテンパイ)
c(ベル左上がりテンパイ)
d(ベル下段テンパイ=配列上、必ずスイカも平行テンパイ)
⇒スイカ絡みの「a、b、d」の形になったら、左リール枠内に白7を狙う。
(左枠内に白7を狙う限り、スイカを取りこぼすことは無い)
⇒ベル左上がりテンパイの「c」なら、上にチェリーの付いたベルを
左リール上段付近に狙う。
左適当押しではベルこぼしポイントが多いが、ここを狙えば、
多少、目押しが早くても遅くても、ベルこぼしが無いので安心。
(ジャックイン)
中・右(右・中)でリプレイが中段テンパイしたら、ジャックイン。
ハズシは、左リール枠内~枠下1コマに、白7を狙えばOK。
(ハズシ余裕コマ数は4コマ。プレッシャーも無く、精神的に楽。)
残り9ゲームからは、順押し・適当打ちに戻す。ハズシを使えば、
適当打ち比+約25枚の効果があった。手順も、さほど難しくない。
(ハイシオ、思い出のパチ屋、スロ屋(抜粋))
(A)町田「廻専問屋さくら屋」(大和横丁)…閉店
私が、ハイハイシオサイと初めて対面したのが、この店である。
当時、普通のスロ屋から「和風」のコンセプトでリニューアル。
店員も、作務衣のような制服を着用。新装で本機が入った際、
私が端末で予約した台が、打ち始めから終りまで出っ放しとなり、
バケツにコインを移す大勝ちに。以後、この店のハイシオとは、
長い付き合いとなる。ただ、後にシオラー30が入ってからは、
ハイシオよりもシオラーを主とした。怪しい出方をする事もあったが、
露骨に「裏」と感じさせる挙動もなく、私自身はノーマルと思っている。
この店の沖スロは、頭上の「シーサー」の置物(金銀黒)で設定を示唆。
町田「さくら屋」跡地
(B)登戸「スロットハトヤ」…現存
恐らく、ハイシオを一番回したのが、この店だったと思う。
1Fは系列のパチ屋で、右手の階段を上がった2Fが「スロハト」。
当時、沖スロが一番手前のシマで、25Φが店の奥に並んでいた。
ハイシオは、一番左の2シマ。順調に伸びる高設定が必ずあって、
それさえ押さえれば、ほぼ勝ちが確定。ただ、出ては飲まれる
「遊び台」も多い上、終日ハマる危険な台もチラホラあった。
ノーマルだが客付きは良く、台移動の難しい時も少なくなかった。
周りの好調ぶりに釣られて、つい現金投資を重ねて、大負けする事も。
口ヒゲがトレードマークだった、年齢不詳の常連オヤジに、よく
「また、そんなハマリ台打ってんのか?」とイジられたっけ。
後に、1シマがハナハナ30に入替。隣に大花火30のシマもあった。
(現在のスロットハトヤ)
(C)溝の口「日拓エスパス・溝の口本店」…現存
当時、溝の口に出向くと、必ずといって良いほど寄った。
沖スロは地下に置いてあって、かなりの台数が入っていた。
シオサイ30、島唄、ハナハナ30、ハイビ30なども設置。
一番右のシマがシオサイ30で、後にシオラー30へ入替。
出る台、出ない台の差が激しく、設定にメリハリのある印象。
但し、朝から高設定を押さえる客も多く、空き台は中間設定がいい所。
当時、エスパスチェーンは沖スロに力を入れており、新宿や赤坂、渋谷など
他の店舗でも、ハイシオその他のパイオニア系「沖」を打った。
いずれもノーマルだったと思われる。
現在の溝の口「日拓エスパス本店」
(D)新宿・歌舞伎町「マリオン」…閉店
歌舞伎町一番街、赤ゲートのすぐ傍で営業していた、地下の店。
ハイシオは地下2Fに置いてあった。フロアの一番奥まった所に、
ひっそり並んでいたのを覚えている。但し、客付きは悪かった。
この店は、「魔法のランプ」とかいうイベントを打っていて、
告知ランプの色が赤だったり緑だったりすると、高設定を示唆。
それを目当てに一時期通ったが、正直、設定5,6を感じさせる、
順調な出方をした事がなかった。ただ、ランプ狙いで出す客も
チラホラいたので、当方の単なるヒキ弱かもしれない。
営業期間が短く、いつの間にかクローズしたのが惜しまれる。
(新宿「マリオン」跡地)