1989年(平成元年)に西陣から登場したデジパチの「ファンキーセブン」。
大当たり確率は1/240。仕組まれた連チャン性などはないノーマルデジパチだった。
赤と緑の7セグデジタルや盤面の電飾が、非常に綺麗だったのが印象深い。赤は同数字の3つ揃い、緑は奇数揃いで大当たりとなった。
デジタル回転中の効果音や電飾の点滅、ヘソチャッカー入賞時の「ピュイ~」という甲高い音、リーチサウンドや大当たり時のテクノ調なBGMなど、全てが賑やかづくめだった台。
今とは違い、リーチがかかっても短時間で勝負が決する場合が多かった。そんなテンポの良さもこの頃のデジパチの魅力であろう。
「ワープルート」という概念を、初めてデジパチに持たせたのも本機である。
大当たり時は両サイドのおまけチャッカーに玉が流れるので、13個賞球の10ラウンド継続でも出玉は2600発くらいは余裕で出た。3000個オーバーも決して夢ではなかった。
ただ、あまりサイドに流れすぎて中央アタッカーのVゾーンに玉が入らず、途中でパンクしてしまうこともあったのだが…。
今でも忘れられないのが、東京の都電荒川線・早稲田駅そばにあった「三光堂」(今は別の店になっている)でのファンキーセブンでのパンク体験である。初めてデジパチでパンクというものを経験したので、かなりのショックを受けた覚えがある。しかも1ラウンド目でのパンクだったので、出玉は雀の涙ほどしかなかった・・・。
完全なノーマル機とはいえ、好調時には数珠つなぎのように速い回転で、次の大当たりが来ることも多かったように思う。まぁ、なんの根拠もない訳だが、とりあえず大当たり終了後は千円位突っ込んでから、止めるようにしていた。
デジパチのシンプルな面白さを教えてくれた一台、それがファンキーセブンである。